師走の京都を告げる風物詩が、南座の顔見世です。2026年は12月1日(火)から24日(木)まで、四条大橋のたもとの南座で上演されます。
今年の正式名称は「京の年中行事 當る未歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」。看板には、翌2027年の干支である未(ひつじ)が掲げられます。
歌舞伎そのものの席の選び方や当日券の考え方は、歌舞伎座のチケットの取り方もあわせてご覧ください。
一般発売は2026年11月9日(月)午前10時からです。南座には一幕見席がないので、観劇するなら、昼の部か夜の部のどちらかを指定席で予約します。
2026年の開催期間と見どころ

開催は12月1日から24日までの24日間で、昼の部と夜の部の2部制です。それぞれ別の演目を上演します。
今年の中心は、尾上左近さんが三代目尾上辰之助を名乗る襲名披露です。昼の部の「音羽嶽だんまり」、夜の部の「新版歌祭文 野崎村」などが、その襲名披露狂言です。
昼の部では「絵本太功記 尼ヶ崎閑居の場」や「河内山」、夜の部では「木挽町のあだ討ち」なども上演されます。なお「河内山」は日によって配役が替わるため、お目当ての俳優がいる場合は、購入前に公式の配役表で日程をご確認ください。
チケットの発売日と買い方
一般発売は2026年11月9日(月)午前10時から、Webと電話で受け付けが始まります。各部とも指定席のみで、休演や貸切によって一般に販売される日も限られます。席の数にも限りがあるので、観劇する日と席が決まっているなら、発売初日に申し込むと選びやすくなります。
Webは「チケットWeb松竹」のほか、チケットぴあ・イープラス・ローソンチケットでも購入できます。電話は0570-000-489(ナビダイヤル、受付10時〜17時)のほか、東京03-6745-0888、大阪06-6530-0333でも受け付けます。
松竹歌舞伎会の会員向けには先行販売もありますが、2026年の先行日程は本記事の執筆時点では公表されていません。
席種と料金
席はすべて各部の指定席で、6つの区分があります。前述のとおり、南座の顔見世に一幕見席(一幕だけ観る安価な席)はありません。
席種 | 料金(税込) |
|---|---|
4等席 | 6,000円 |
3等席 | 8,000円 |
2等席B | 10,000円 |
2等席A | 13,000円 |
1等席 | 26,000円 |
特別席 | 28,000円 |
座席の位置は、南座公式サイトの客席表で前もって確認できます。花道に近い席や2階席など、見え方は席種によって大きく変わります。
昼の部と夜の部の選び方
開演は、昼の部が午前10時30分、夜の部が午後4時です。どちらの部にも襲名披露の演目が入っているので、襲名披露を観たいという理由だけなら、どちらを選んでも問題ありません。
選ぶ目安は、1日の過ごし方です。昼の部は観劇のあとに夕方の京都を散策できます。夜の部は昼に別の予定を入れることができますが、終演が夜になるため、泊まりの旅程や帰りの交通との兼ね合いを先に確かめておくと安心です。
観劇できない日(休演・貸切)
休演や貸切で、昼・夜のどちらか(または両方)が一般に販売されない日があります。下の表の日以外は、昼夜とも上演します。
日付 | 昼の部 | 夜の部 |
|---|---|---|
12月9日 | ✕ | ✕ |
12月12日 | ✕ | ○ |
12月17日 | ✕ | ✕ |
12月18日 | ○ | ✕ |
12月19日 | ✕ | ○ |
12月20日 | ✕ | ○ |
12月9日と17日は休演で、昼夜とも上演がありません。残りは団体の貸切です。
昼の部が貸切になるのは後半の土日(12月12・19・20日)で、12月5日・6日・13日は昼も上演します。週末の昼に観劇したいなら、早い週末を選ぶか、平日や夜の部に回すと取りやすくなります。
英語での予約と楽しみ方(訪日の方へ)
松竹には英語・簡体中国語に対応した「松竹マルチリンガルオンラインチケット」があります。ただし本記事の執筆時点(10月)では、12月の顔見世はまだ掲載されていません。英語での予約ができるかは、一般発売の前後に公演が掲載されてから確かめてください。
一部の公演では、英語の字幕ガイドや英語イヤホンガイドが用意されることがあり、南座でも提供された実績があります。2026年の顔見世が対象になるかは発表待ちなので、対象であれば、あらすじや見どころを英語で追いながら観ることができます。
アクセスと師走の「まねき上げ」
南座は京都市東山区の四条大橋東詰にあります。京阪電車の祇園四条駅6番出口からすぐ、阪急電車の京都河原町駅1番出口からは徒歩約3分です。JR京都駅からはタクシーで約15分です。
開幕を前に、南座の正面には出演者の名を勘亭流の文字で書いた「まねき」の看板が掲げられます。この「まねき上げ」は、京都の師走を告げる恒例の行事です。例年11月下旬に行われますが、2026年の日程は、発表され次第あらためてご案内します。
夜の部は終演が遅くなります。翌朝に寺社や年末の京都をめぐるなら、京都市内に宿を取ると朝の移動が楽になります。