青森ねぶた祭、秋田竿燈まつり、仙台七夕まつり。この3つをまとめて東北三大祭りと呼びます。2026年は8月2日から8日までの一週間に、3つとも収まっています。
日程がこれだけ近いと、まとめて回ることはできないか、と考える人は多いはずです。結論から書きます。3つとも見物することは可能です。ただし条件が一つあります。青森の夜と秋田の夜は、同じ日には両立しません。
夏祭りそのものの楽しみ方や浴衣、見物のマナーは 日本の夏祭りガイド2026|屋台の楽しみ方・浴衣・見物のマナーと、この夏行きたい祭り にまとめています。8月2日から8日の日程を組む前に読んでおくと、現地での過ごし方が決めやすくなります。
2026年の日程と、3つが重なる日
日付 | 青森ねぶた祭 | 秋田竿燈まつり | 仙台七夕まつり |
|---|---|---|---|
8月2日(日) | 夜 19:00〜 | — | — |
8月3日(月) | 夜 19:00〜 | 夜本番 19:10〜 | — |
8月4日(火) | 夜 18:45〜 | 昼竿燈+夜本番 19:15〜 | — |
8月5日(水) | 夜 18:45〜 | 昼竿燈+夜本番 19:15〜 | 花火祭 19:30〜20:30(予定) |
8月6日(木) | 夜 18:45〜 | 昼竿燈+夜本番 19:10〜(最終日) | 本祭 初日 |
8月7日(金) | 昼 13:00〜/海上運行と花火 19:15〜21:00頃 | — | 本祭 |
8月8日(土) | — | — | 本祭 最終日 |
3つとも開催されているのは8月6日(木)の1日だけです。竿燈はこの日で終わり、7日は青森と仙台、8日は仙台だけになります。
なお、仙台でよく知られている花火は本祭ではなく、前日8月5日(水)の第57回仙台七夕花火祭です。主催は仙台青年会議所で、本祭とは別の祭りです。花火が目当てなら、8月5日に仙台にいる必要があります。
同じ日に両立しない青森と秋田の夜
8月3日から6日は青森と秋田が両方開催されています。ただ、どう組んでも1日に両方を見物することはできません。
理由は距離です。青森駅から秋田駅までは、直通の特急つがるでも約2時間40分から2時間45分かかります。
ねぶたの夜の運行は18時45分または19時の開始、竿燈の夜本番も19時台の開始です。どちらかを見てから移動しても、もう一方はすでに終わっています。
つまり青森の夜と秋田の夜には、それぞれ別の日を1日ずつ充てる必要があります。ここを変更できない軸として、残りを組み立てます。
一方、昼と夜の組み合わせなら成立します。竿燈には昼竿燈(竿燈妙技大会)があり、8月4日・5日は9時から15時40分、8月6日は9時20分から15時まで、エリアなかいち にぎわい広場で開催されます(8月3日は開催されません)。
6時間以上続く行事なので、午前中に秋田へ着けば後半を見物することができます。ただし雨天の場合は、CNAアリーナ★あきた(秋田市立体育館)へ会場が変わる予定です。当日が雨なら、にぎわい広場へ向かっても会場には誰もいません。
順路A:青森から南へ下る3泊4日(8月3〜6日)

いちばん無理がないのが、北から南へ一方向に下る組み方です。
- 8月3日(月):青森でねぶたの夜の運行を見て、青森泊
- 8月4日(火):午前の直通で秋田へ移動し、昼竿燈の後半と夜本番を見物し、秋田泊
- 8月5日(水):午前に仙台へ移動し、夜は仙台七夕花火祭、仙台泊
- 8月6日(木):仙台七夕まつりの本祭初日で、アーケードの飾りを見て解散
計3泊、出口は仙台です。仙台駅から東北新幹線でそのまま南へ帰ることができます。8月5日までは毎晩どこかの祭りの中にいる形になります。
見送るのは、ねぶたの最終日7日です。大型ねぶた4台(予定)が船に載って青森港を進む海上運行と、第72回青森花火大会は、この夜にしかありません。
順路B:ねぶたの海上運行で締める3泊4日(8月5〜8日)

7日の海上運行を優先するなら、順番を逆にします。
- 8月5日(水):秋田へ移動し、昼竿燈の後半と夜本番を見物し、秋田泊
- 8月6日(木):仙台へ移動し、七夕まつりの本祭初日で飾りを見て、仙台泊
- 8月7日(金):青森へ移動し、昼運行と、夜の海上運行+花火を見物し、青森泊
- 8月8日(土):青森から解散
泊数は順路Aと同じ3泊で、出口が青森になります。8月5日の昼竿燈を冒頭から見物したい場合は8月4日に秋田入りしてください(その場合は8月4〜8日の4泊5日です)。
ただし、見送るものがあります。灯りの入った大型ねぶたが街を練り歩き、跳人(はねと)が跳ねる、あの夜の運行を一度も見ないまま帰ることになります。8月7日にあるのは昼の運行と、夜の港の海上運行だからです。8月5日の仙台七夕花火祭も見送ります。
8月7日の移動は、この旅程でいちばん余裕がありません。新青森と青森は別の駅で、会場に近いのは青森駅です。新青森で奥羽本線への乗り換えが必要です。
時刻表のうえでは午前の便で13時の昼運行に間に合いますが、乗る列車は事前に確定させてください。
どちらを選ぶか
初めて東北の夏祭りを見物するなら、私は順路Aをすすめます。夜の街を練り歩くねぶたこそがこの祭りの顔で、それを見ないまま帰るのはもったいないからです。仙台の花火も入って、見送るのは7日の海上運行だけで済みます。
順路Bが向くのは、ねぶたの夜の運行をすでに見たことがある方か、船に載ったねぶたと花火という7日だけの光景を目的にしている方です。両方見たいなら、順路Aのあと8月7日だけ青森へ戻る形で、8月3日から8日の5泊6日になります。
休みが短いなら、竿燈の最終日8月6日を秋田で過ごし、翌7日に仙台で飾りを見る、2つに絞る形も無理がありません。移動は1回で済みます。
移動の所要時間

区間 | 列車 | 所要時間 |
|---|---|---|
青森 → 秋田 | 特急つがる・スーパーつがる | 約2時間40分〜2時間45分 |
秋田 → 仙台 | 秋田新幹線こまち | 約2時間10分〜2時間20分 |
新青森 → 仙台 | 東北新幹線はやぶさ | 約1時間30分〜2時間10分 |
青森と秋田を結ぶ直通は、本数が多い区間ではありません。乗る列車を先に決めてから、宿と旅程を固めてください。午前の直通を逃すと、その日の昼竿燈には間に合わなくなります。
東北新幹線はやぶさは全車指定席です。当日に空席を探す前提で旅程を組まないでください。JR東日本は、三大祭りなどに合わせて夏の臨時列車を増発すると案内しています。
有料席の締切は祭りごとに別
有料席は、主催も販売経路も締切も祭りごとに違います。締切を一つだと思っていると間に合いません。
祭り | 有料席の販売と締切 |
|---|---|
青森ねぶた祭(8月2〜6日) | 全席指定・自由席なし。一般発売の第2次が7月18日(土)10時から |
青森ねぶた祭(8月7日・昼ねぶた) | 1人4,000円。6月29日に発売済みで、7月18日の第2次は対象外。電話・窓口のみでオンライン販売なし |
第72回青森花火大会(8月7日の夜) | S席5,500円・A席4,500円。7月7日発売。ねぶた祭とは別の販売 |
秋田竿燈まつり(S・A・B席) | オンライン(TIGET)は7月25日(土)23時59分まで/電話(018-866-9977)は締切の記載なし |
秋田竿燈まつり(枡席・6名) | 電話とFAXのみ。5月15日に締切済み。キャンセル分は先着順で再受付 |
仙台七夕まつり(本祭) | 有料席なし。アーケードの飾りは無料 |
仙台七夕花火祭(8月5日) | 指定席4,500円から。販売期間は公式に記載なし。予約不要の無料観覧エリアあり |
竿燈のS・A・B席は、オンラインの締切を過ぎても電話で残席を確認してみてください。枡席も、抽選後にキャンセルで空きが出れば先着順で再受付されると公式が案内しています。
価格や席種の詳細は、青森ねぶた祭2026・秋田竿燈まつり2026・仙台七夕まつり2026 の各記事にまとめています。
8月7日の青森は、席が2系統あります。ねぶた祭の実行委員会が販売する「昼ねぶたのみ」(1人4,000円・6月29日発売)と、第72回青森花火大会の有料席(S席5,500円・A席4,500円・7月7日発売)は、主催も販売経路も別です。昼の運行と夜の花火を両方とも席で見物したい場合は、それぞれ購入することになります。
ここで注意したいのが、8月7日の席の買い方です。8月2日から6日の席はチケットぴあ・ローソンチケット・ポみっと!チケットで購入できますが、8月7日の「昼ねぶたのみ」は電話と窓口だけの取り扱いで、オンラインでは販売されていません。公式ページに載っている連絡先は、青森観光コンベンション協会(017-723-7211)です。
昼ねぶたと花火をまとめた9,500円のセット券もありましたが、公式サイトには「終了しました」と表示されています。2026年は購入できません。
7月18日の第2次発売の対象は、8月2日から6日の席です。8月7日の席は別枠で、6月29日にすでに発売されています。順路Bのように8月7日を旅程に入れるなら、7月18日を待たずに、電話で販売状況を確認してください。
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屋台と雨の扱いは3つで別(8月2〜8日)
屋台の事情は、8月2日から8日のあいだ、3つの祭りでかなり違います。祭りだから屋台が出るはず、という前提で向かうと、屋台のない場所で夜を過ごすことになります。
8月5日の仙台七夕花火祭は、5エリアに76店以上が15時から出店します。ただし荒天で花火が中止になった場合は、出店も行われません。
秋田で公式が案内している屋台は、竿燈大通りではなく周辺の3か所です。市役所会場は8月2日の前夜祭から、中央会場は8月3日から、いずれも8月6日までで、営業は15時から21時30分です。大町イベント広場のご当地グルメフェスティバルも8月3日から6日ですが、営業時間は公式に「予定」と記載されています。
青森ねぶた祭(8月2日から7日)は、露店・屋台の案内が公式サイト・青森市・青森県警のいずれにも見当たりませんでした。夕食を抜いたまま会場へ向かうのは避けてください。
仙台七夕の本祭(8月6日から8日)の「おまつり広場」は、2026年に実施されるかどうかが7月時点で未発表です。
雨の扱いも3つで違います。ねぶたの陸上の運行は雨天決行で、竿燈の夜本番も原則中止しません。8月5日の仙台七夕花火祭は雨天決行・荒天中止で、順延はありません。
なお仙台七夕まつりの本祭については、雨天時の扱いが公式に案内されていません。
注意したいのは8月7日の青森花火大会です。公式サイトでは荒天時の扱いを確認できませんでしたが、東奥日報は2026年6月24日に、実行委員会の発表として「荒天時は延期とせず、中止となる」と伝えています。
順延を当てにした旅程は組まないでください。8月7日を旅程の中心に据えるなら、青森花火大会実行委員会(017-718-1135・平日9時〜17時)へ直接確認してから宿を取ることをおすすめします。
各祭りの詳細記事
3つとも、日によって内容が変わる祭りです。行く日が決まったら、それぞれの記事で当日の予定を確認してください。
青森ねぶた祭2026|日程・跳人参加・有料席と、7日だけの海上運行+花火:跳人として自分も踊りに加わる方法と、7日だけの特別な一日。
秋田竿燈まつり2026|8月3〜6日、日によって見どころが変わる|有料席・屋台・ドローンショー:8月3日と6日だけのドローンショーが竿燈大通りとは別会場である点など、日ごとの違い。
仙台七夕まつり2026|8月6〜8日、花火は前夜8月5日|飾りの場所・屋台・アクセス:飾りの見方と、本祭とは別物の花火祭。
3つを一度に見物する機会は、1年のうちこの一週間しかありません。日程の軸さえ間違えなければ、あとは移動を午前の便にまとめるだけです。
