旅先で少しだけ早起きしたり、夕暮れの街へ走り出したりしてみませんか。朝の川沿いや夕日の海辺など、人の少ない時間帯の景色を自分の足でめぐる「旅ラン」は、いつもの旅に新しい楽しみを加えてくれます。
ただ、シューズとウェアは荷物としてかさばります。走ったあとの汗を吸ったウェアを、旅のあいだ持ち歩くのも気が引けます。
そこで今回は、その悩みを解消するホテル配送対応のランニング用品レンタルと、身軽だからこそ行きたい日本の絶景ランニングコースを4つご紹介します。
「手ぶら旅ラン」という新しい選択

出張のビジネスバッグや旅行のコンパクトなスーツケースに、分厚いランニングシューズと着替えを詰め込むのは、なかなか大変です。
そんなランナーのあいだで注目され始めているのが、旅行者向けの衣類レンタルサービス「Laplace closet(ラプラスクローゼット)」です。ランナー向けには、シューズ・ウェア・キャップをそろえた専用コレクション「Laplace closet × Tokyo Run Club」も用意されています。
ホテルで受け取り・洗濯不要で返却

使い方はシンプルです。旅の日程と滞在先のホテルを入力してWebで事前に予約しておくと、必要なアイテムがホテルに届きます。ホテル配送は一部の離島を除いて全国に対応しているので、東京だけでなく地方の旅先でも利用可能です。
走り終えたウェアは洗濯せず、そのまま専用ボックスに入れて返すだけです。チェックアウトのときにフロントへ預ければ、返却は完了します。
料金はアイテムによって異なり、いちばん安いもので1日400円からです。シューズはこれより高くなるので、公式サイトで確認してください。このほかに、配送・返却料として合計800円かかります。会員登録に費用はかからず、長く借りるほど1日あたりの料金は下がります。
Tokyo Run Club コレクションは、ホテル配送のほかに、東京で Tokyo Run Club のランが開かれる場所で受け取ることも可能です。受け取り場所や取り扱いアイテムの詳細は、Laplace closet の公式サイトで確認してください。
スーツケースを宅急便でホテルへ先に送れば、手元の荷物はさらに軽くなります。
予約は旅程と滞在先のホテルを入力するだけで、受け取りも返却もホテルで完結します。
ここからは、各地のコースをご紹介します。紹介している早朝の時間帯は、日の出の早い初夏から夏を基準にしています。日の出が遅くなる秋以降は、明るくなってから走り出してください。
1. 京都・鴨川|鴨川デルタの飛び石と川沿いの朝

京都で朝ランをするなら、まずは鴨川(かもがわ)沿いです。出発点には、賀茂川と高野川が出合う出町柳の「鴨川デルタ」がおすすめです。亀や鳥の形をした飛び石を渡ると、朝日に光る川面の向こうに東山の山並みが見えます。
走り終えたらホテルでシャワーを浴び、そのまま身軽に寺社めぐりへ出発します。汗をかいたウェアを抱えて一日を過ごす必要はありません。
おすすめの時間帯: 早朝6:00〜7:00。観光客が動き出す前の、澄んだ空気の中を走るのに向いています。
コースの目安: 京都市は、賀茂大橋(出町柳駅のそば)を起点にした3つのジョギングコースを紹介しています。丸太町橋で折り返す丸太町コースは約2.5kmです。松ヶ崎人道橋で折り返す高野川沿いの高野コースは約4.3km、西賀茂橋で折り返す上賀茂コースは約9.2kmあります。
京都府は、府が管理する河川について、上流で雨が降っているときは速やかに河川の外へ出るよう呼びかけています。雨の朝や雨上がりの直後は、河川敷を走るのを控えてください。
2. 沖縄・北谷|西海岸の夕日を眺めるシーサイドラン

沖縄のリゾートステイで走るなら、本島中部の北谷(ちゃたん)エリアがおすすめです。美浜アメリカンビレッジのすぐ隣には北谷公園サンセットビーチがあり、街歩きの延長で、そのまま海辺へ向かうことができます。
サンセットビーチから北へ進むと、宮城海岸や砂辺(すなべ)の海岸が続きます。北谷は本島の西海岸にあたるため、夕方なら海に沈む夕日を眺めながら走ることができます。
潮風を浴びたウェアを、濡れたまま袋に詰めてスーツケースへ押し込む必要もありません。帰りの荷物には、お土産を入れる余裕が残ります。
おすすめの時間帯: 朝、または夕暮れどき。
コースの目安: 北谷町観光協会によると、美浜エリアから砂辺までは徒歩15分ほどの距離です。
3. 金沢・浅野川とひがし茶屋街|人の少ない朝の石畳

金沢で走るのは浅野川沿いで、ひがし茶屋街は走り終えてから歩いて抜けるのがおすすめです。日中は観光客でにぎわう金沢のひがし茶屋街も、早朝は人影が少なく静かです。茶屋街は国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されていて、石畳の通りに出格子の家並みが続きます。
今も人々が暮らし、商いを営む地域なので、通りの中では歩く程度までペースを落とし、静かに通り抜けてください。
1泊2日の短い旅でも、シューズとウェアをホテルで受け取っておけば、普段どおりの旅支度で朝ランを楽しむことができます。
おすすめの時間帯: 早朝5:30〜6:30。
コースの目安: 浅野川(あさのがわ)に架かる歩行者専用の梅ノ橋を目印に、川沿いの散策路を走るのがおすすめです。南岸(主計町側)には「鏡花のみち」、北岸(ひがし茶屋街側)には「秋聲のみち」が続きます。梅ノ橋からひがし茶屋街のメインストリートまでは、歩いてすぐです。
4. 東京・豊洲ぐるり公園|湾岸の夜景を眺めるナイトラン

東京出張の夜に走るなら、湾岸の豊洲ぐるり公園がおすすめです。水辺に沿って園路が続き、先端部からはレインボーブリッジなど湾岸の景色を一望できます。日が落ちると、対岸の明かりが水面に映り込みます。
出張のビジネスバッグにランニングシューズまで入れるのは、現実的ではありません。シューズとウェアをホテルで受け取っておけば、仕事を終えてそのままナイトランへ出かけることができます。
おすすめの時間帯: ナイトラン、または早朝。
コースの目安: 江東区によると、園路の全長は4.5kmです。周回路ではないので、好きなところで折り返してください。
手ぶら旅ランのすすめ
「荷物になるから」とランニングをあきらめていた方も、Laplace closet を使えば、シューズをスーツケースに入れずに旅先を走ることができます。
初めて旅先を走るなら、京都・鴨川の丸太町コース(約2.5km)から試してみてください。