新宿御苑の菊花壇展は、皇室にゆかりのある伝統的な菊を日本庭園で観賞できる秋の恒例展示です。2026年は11月1日(日)から15日(日)まで開かれ、この期間は月曜も休まず開園します。
菊花壇展だけの追加料金はなく、新宿御苑の入園料だけで観覧できます。事前予約が必須という案内も出ていないので、思い立った日に足を運びやすい催しです。
同じ時期の園内は紅葉も色づき始めます。紅葉とあわせて楽しみたい方は 新宿御苑の紅葉2026 もご覧ください。
新宿御苑の入園料(大人500円)だけで、7つの上家花壇と2つの露地花壇をすべて観賞できます。開催期間中は無休で、事前予約がなくても当日そのまま入園できます。
2026年の開催概要

項目 | 内容 |
|---|---|
開催期間 | 2026年11月1日(日)〜11月15日(日) |
開園時間 | 9時〜16時30分(最終入園16時) |
休園日 | 開催期間中は無休(月曜も開園) |
会場 | 新宿御苑 日本庭園 |
入園料 | 大人500円/65歳以上・学生250円/中学生以下無料 |
新宿御苑は普段、毎週月曜が休園日ですが、菊花壇展の11月1日から15日までは月曜も開園します。2026年は11月2日と9日が月曜にあたり、この2日も観覧できます。
入園料と予約の要否
入園料は大人500円、65歳以上と高校生以上の学生は250円で、中学生以下は無料です。身体障害者手帳などをお持ちの方と介助者1名は、手帳の提示で無料になります。菊花壇展そのものに追加料金はかからず、この入園料だけで観覧できます。
菊花壇展の期間は事前予約が必須という案内はなく、当日そのまま入園できます。入園料は券売所で支払い、交通系ICカードも利用できます。
窓口の列を避けたいときは、スマートフォンで前もって購入できるWEBチケット(外部サイト・アソビュー)を利用する方法もあります。ゲートでQRコードを見せると、窓口に並ばずに入園できます。
7つの上家花壇と2つの露地花壇

会場の日本庭園には、菊を飾るための仮設の建物「上家(うわや)」を用いた花壇が7つと、屋外に直接植える露地花壇が2つ並びます。花の形も仕立て方もそれぞれ違い、順に見ていくと菊の多彩さがよく分かります。
- 大菊花壇(おおぎく):39品種311株を、黄・白・紅の順に「手綱植え」という独自の様式で植えます。
- 大作り花壇(おおづくり):1株から1年以上かけて数百輪を半円形に咲かせる、迫力のある仕立てです。
- 懸崖作り花壇(けんがいづくり):小菊を断崖から垂れる野菊に見立て、竹と針金の骨組みに這わせます。手前には水の流れを配します。
- 江戸菊花壇(えどぎく):咲いたあとに花びらの形と色が移り変わる古典菊で、「舞菊」とも呼ばれます。
- 一文字菊・管物菊(くだものぎく)花壇:一文字菊は花びらが16枚ほどの一重で、皇室の紋章に似ることから「御紋章菊」とも呼ばれます。管物菊は管状の花びらが放射状に広がります。
- 伊勢菊・丁子菊・嵯峨菊花壇:3種の古典菊を一度に展示します。伊勢菊は縮れた花びらが垂れ、丁子菊は中心が盛り上がり、嵯峨菊は平たい花びらが立ち上がります。
- 肥後菊花壇(ひごぎく):熊本(肥後)で武士の修養として育てられた古典菊で、花壇のなかで最も小さく仕立てます。
なお、ここまでの7つが上家花壇で、このほかに屋外の露地花壇が2か所あります。
花壇の見方をもっと知りたいときは、新宿門の外にあるインフォメーションセンター1階で開く「菊花壇解説展」も参考になります。2026年は10月27日から11月15日まで開かれ、こちらは入場無料です。
皇室ゆかりの歴史
菊花壇展の始まりは1878年(明治11年)、宮内省が皇室の行事として赤坂離宮で開いた菊の観賞にさかのぼります。1880年には「観菊会」と名を変え、外国の使節も招く国際親善の行事になりました。
菊の栽培は1904年から新宿御苑でも始まり、1929年には会場も新宿御苑へ移りました。戦争などで一時中断したのち、1949年に国民公園となってからは、毎年秋に一般へ公開されています。
アクセス(3つの門と最寄り駅)
新宿御苑には新宿門・大木戸門・千駄ケ谷門の3つの入口があります。会場の日本庭園までは園内を少し歩くので、公式の園内マップで最寄りの門を確かめておくと安心です。
- 新宿門:東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前」1番出口から徒歩5分。副都心線・都営新宿線「新宿三丁目」からも徒歩5分。JR・京王・小田急「新宿」南口から徒歩10分。
- 大木戸門:丸ノ内線「新宿御苑前」2番出口から徒歩5分。
- 千駄ケ谷門:JR総武線「千駄ケ谷」から徒歩5分。都営大江戸線「国立競技場」A5出口から徒歩5分。
訪れる前の注意(撮影・持ち込み・混雑)
開催期間中の土日は来園者が集まりやすいため、ゆっくり花壇を観覧したい方には平日が向いています。開園は9時、入園できるのは16時までなので、午前中から見て回ると時間に余裕があります。
園内での写真撮影はできますが、菊花壇展のような混雑する時期は、機材を持ち込んで特定の人を被写体に撮ることが禁止されています。対価を得る撮影も、許可なく行うことはできません。
園内はお酒の持ち込みと飲酒が禁止です。喫煙(電子たばこを含む)や火気の使用もできません。補助犬を除き、ペットを連れて入ることはできません。