千葉県香取市の「佐原の大祭 秋祭り」は、2026年は10月9日(金)から11日(日)までの3日間に開かれます。ユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」の一つで、大人形をのせた高さ7メートルほどの山車14台が、小江戸と呼ばれる古い町並みを進んでいきます。
会場はJR成田線の佐原駅を出てすぐの一帯です。成田空港からは電車でおよそ1時間なので、到着した日や帰国前の1日にも組み込みやすい立地です。
この記事では、2026年の日程・見どころ・日ごとの違い・会場の歩き方・行き方・雨のときの対応まで、出かける前に判断できるようにまとめます。
秋にほかの地域の祭りも探している方は、日本の秋祭りガイド もあわせてご覧ください。
2026年は10月9〜11日、各日10時〜22時。中日の10日(土)は全14台がそろう「揃い曳き」が見どころです。会場の佐原駅前〜小野川周辺は同じ時間帯に車両通行止めになります。
2026年の開催概要
日程と基本情報は次のとおりです。
項目 | 内容 |
|---|---|
名称 | 佐原の大祭 秋祭り(諏訪神社秋祭り) |
2026年の日程 | 10月9日(金)〜11日(日) |
時間 | 各日 10:00〜22:00 |
会場 | 香取市佐原・新宿地区(小野川西側〜諏訪神社周辺) |
山車 | 14台 |
最寄り駅 | JR成田線 佐原駅(駅前が祭りの区域) |
雨天時 | 雨天決行(山車の人形にはビニールをかけます) |
見物料 | 無料 |
佐原の大祭は、年に2回、夏と秋に行われます。夏(7月)は小野川の東側にある本宿地区の八坂神社祇園祭、秋(10月)は西側の新宿地区にある諏訪神社の祭礼です。神社も地区も山車の台数も違うので、秋に訪れるなら「諏訪神社・新宿地区・14台」が目印になります。
見どころは「のの字廻し」と佐原囃子

秋祭りの山車は、総欅(けやき)造りの本体に関東彫りの重厚な彫刻をほどこし、その上に江戸から明治にかけての名人がつくった大人形などを飾ります。高さは7メートルほどにもなり、町並みの軒先すれすれを進む姿は迫力があります。
いちばんの見どころは、曲曳き(きょくびき)と呼ばれる「のの字廻し」です。重さ3〜4トン、高さ7メートルにもなる山車を、地面に「の」の字を書くように数回転させます。方向転換と力技を兼ねた見せ場で、担ぎ手の掛け声とともに大きく回る場面は祭りの山場です。
曳き回しの間は、日本三大囃子のひとつ「佐原囃子(さわらばやし)」が鳴り続けます。笛や太鼓の音が町全体に響き、山車が近づくと音でわかるほどです。
いつ行く?金・土・日の違い

3日間はいずれも10時から22時まで曳き回しがあり、どの日に行っても山車を見ることができます。そのうえで、日によって中身が少し変わります。
中日にあたる10月10日(土)には、14台の山車が整列する「揃い曳き(そろいびき)」が行われます。香取市の案内では、この揃い曳きは午後1時30分ごろに始まります(山車の曳き回し自体は、ほかの日と同じく10時から行われます)。全台がそろうのはこの日で、いちばん華やかになる反面、人出も最も多くなります。
夜も見どころです。日が暮れると各町の山車に提灯(ちょうちん)の灯がともり、昼とはまったく違う表情になります。
なお、金曜と日曜は、時刻ごとの巡行プログラムや決まった順路が公式には公表されていません。当日は次に説明するデジタルMAPで山車の位置を確かめながら回るのが安心です。
交通規制と会場の歩き方(10月9〜11日)
祭りの3日間(10月9〜11日)は、いずれも10時から22時まで会場一帯が交通規制の対象になります。佐原駅前から中橋・忠敬橋(ちゅうけいばし)、小野川沿い、諏訪神社周辺までが車両通行止めで、その外側は車両の通行自粛区域です。路線バスや循環バスも一部で運休・迂回運行になります。
規制の範囲は、香取市の公式サイトに2026年版の交通規制図が掲載されています。10月9〜11日に車で近くまで行くつもりの方は、事前に地図で通行止めの位置を確認しておくと安心です。
会場では、祭りを運営する佐原の大祭実行委員会が公式のデジタルMAP(QRコードから表示できます)を用意しています。山車の現在地や、広場・休憩所の場所が確認できるので、目当ての山車を追いかけたいときに役立ちます。
アクセス:佐原駅・成田空港・都心から
電車の場合、JR成田線の佐原駅で降りると、駅前がもう祭りの区域です。写真に映える山車や小野川沿いの町並みが集まる中心部(忠敬橋のあたり)までは、駅から徒歩でおよそ15分です。
成田空港からは、空港第2ビル駅または成田空港駅から成田駅で乗り換え、JR成田線で佐原駅へ向かいます。所要はおよそ1時間、運賃は片道720円ほど(ICカードなら715円)です。空港から直通の列車は基本的にないので、成田駅での乗り換えを見込んでおいてください。
都心からは、東京駅方面から佐原駅への高速バスがあるほか、鉄道ならJRで千葉・成田を経由して成田線に入ります。臨時列車の運行は年によって変わるため、当日のダイヤは出発前に確認することをおすすめします。
車の場合は、東関東自動車道の佐原香取ICからおよそ10分です。当日は利根川の河川敷に臨時駐車場(1,000台・無料)が用意され、祭りの区域近くまでシャトルバス(小学生以上、1人あたり協力金500円)が運行されます。会場一帯は10月9〜11日の10時から22時まで通行止めになるので、車の方はこの臨時駐車場を利用するのが基本です。
なお、佐原の周辺は宿泊施設が多くありません。前泊や後泊をするなら、電車で30分ほどの成田駅周辺に泊まって通う方法もあります。
雨天時の扱いと屋台・露店(10月9〜11日)
秋祭りは雨天決行です。雨のときは山車の人形にビニールがかけられます。荒天になった場合の中止や順延の扱いは公式に案内が出ていないため、天気が荒れそうな日は当日の告知を確認してください。
屋台・露店については、2026年(10月9〜11日)も香取市の公式サイトに出店の案内がありません。出るかどうかや出る場所は、当日までの告知で確認してください。
佐原は国が選んだ重要伝統的建造物群保存地区で、小江戸と呼ばれる古い町並みが残ります。祭りの合間には、小野川を小舟でめぐる「小江戸さわら舟めぐり」で町歩きを続けるのもよいでしょう。関東で同じように山車が主役の祭りを見たい方には、川越まつり もあわせてご覧ください。