奈良の秋を代表する展覧会が、今年も奈良国立博物館で開かれます。第78回となる「正倉院展」の開催期間は、2026年10月24日(土)から11月9日(月)まで。開催期間中は無休で、公開はわずか17日間です。
奈良時代の宝物を年に一度だけ間近で見ることができる、またとない機会です。ただし2026年は事前予約制の「日時指定券」が原則で、事前にチケットを用意してから向かうのが基本になりました。この記事では、チケットの買い方と料金、夕方以降が割安になる「レイト割」、そして会場までのアクセスを、公式情報にそって整理します。
行く日が決まったら、前売の日時指定券を早めに。当日券は日時指定の枠が空いたときだけです。
秋の奈良は紅葉のシーズンとも重なります。旅程を組むときは、あわせて全国の紅葉の見頃ガイド2026もご覧ください。
2026年の開催概要

開催期間は2026年10月24日(土)から11月9日(月)までです。この間は休館日がなく、毎日開いています。
開館時間は午前8時から午後6時までです。ただし金・土・日曜日と祝日は午後8時まで延長されます。入館できるのは閉館の60分前までなので、遅い時間に向かう場合は締め切りにご注意ください。
項目 | 内容 |
|---|---|
開催期間 | 2026年10月24日(土)〜11月9日(月) |
休館日 | 会期中無休 |
開館時間 | 午前8時〜午後6時 |
夜間延長 | 金・土・日曜・祝日は午後8時まで |
入館締切 | 閉館の60分前 |
会場 | 奈良国立博物館 東新館・西新館 |
チケットは日時指定券制
2026年は原則として事前予約制で、来館前に「日時指定券」を購入しておくのが基本です。見たい日と入場の時間枠をあらかじめ選ぶ仕組みで、定員に達した枠から順に販売を終了します。
前売券の販売は9月4日(金)午前10時に始まりました。取り扱いは、ローソンチケット(ローソン・ミニストップの各店舗を含む)、展覧会オンラインチケット、美術展ナビチケットアプリ、CNプレイガイドです。1回の手続きで購入できるのは8枚までです。
観覧料は、前売でも当日でも同じ金額です。
- 一般:2,000円
- 高校・大学生:1,500円
- 小・中学生:500円
当日券は、日時指定の枠に空きがある場合にかぎり、奈良国立博物館の敷地内にある特設窓口で販売されます。ただし1枚につき発券手数料200円が別にかかり、枠が埋まっていれば購入はできません。
事前に日時指定券を押さえておけば、当日券の窓口に並ぶ必要がありません。見たい日が決まっているなら、前売のうちに確保しておくと安心です。
公式サイト:正倉院展 チケット
夕方以降の割引「レイト割」
夕方以降の時間枠には、割引料金の「レイト割」が用意されています。以前の「オータムレイト券」という呼び名で覚えている方もいるかもしれません。
対象になるのは、月曜から木曜は午後4時以降、金・土・日曜と祝日は午後5時以降の時間枠です。料金は一般1,500円、高校・大学生1,000円で、小・中学生は無料です。一般は通常料金より500円安くなります。
夕方からじっくり見たいなら、夜間延長のある金・土・日曜・祝日を選ぶのが確実です。午後5時以降に入っても、午後8時の閉館まで時間に追われず観覧できます。
一方、閉館が午後6時の月曜から木曜は、入館の締め切りが午後5時です。レイト割の対象は午後4時以降なので、この割引で入場できるのは実質午後4時から午後5時までの1時間ほどです。平日に遅い時間の入場を考えているなら、この締め切りに気をつけてください。
今年の主な出陳宝物
2026年は60件の宝物が公開され、そのうち11件が初めての出陳です。
目玉として各所で紹介されているのが、ペルシア風の水差し「漆胡瓶(しっこへい)」と、象牙を赤く染めて文様を彫り出した碁石「紅牙撥鏤碁子(こうげばちるのきし)」です。ほかにも、伎楽で使われた面「酔胡王(すいこおう)」や、ガラスの器「白瑠璃瓶(はくるりのへい)」など、正倉院の北倉・中倉・南倉それぞれから選ばれた品が並びます。
宝物は年ごとに入れ替わります。同じ品が翌年も出るとはかぎらないので、今年だけの顔ぶれを見にいく価値があります。
会場へのアクセス
会場の奈良国立博物館は、奈良公園の一角にあります。近鉄奈良駅から登大路を東へ歩いて約15分です。
JR奈良駅や近鉄奈良駅からバスに乗る場合は、市内循環(外回り)に乗り、「氷室神社・国立博物館」で降りればすぐです。周囲は興福寺や東大寺、春日大社に囲まれているので、正倉院展のあとに奈良公園を歩くのもおすすめです。
会場の東新館・西新館は、仏像を常設展示している「なら仏像館」の東側にあります。当日は敷地内の案内表示にしたがって進んでください。
