青森県の津軽平野を走る津軽鉄道では、冬になると、だるまストーブを焚いた客車の「ストーブ列車」が運行されます。ストーブで炙ったスルメをつまみながら、車窓から雪景色を眺める45分ほどの旅が、例年12月から3月まで楽しめます。
ただし、乗るには少し準備が要ります。2026-27シーズンの運行期間・料金・時刻・予約の要否を、津軽鉄道の公式情報をもとにまとめました。
ストーブ列車に乗るには、運賃(乗車券)とは別に「ストーブ列車券」1,000円が必要です。予約はできず先着順なので、混み合う土日祝は満席で乗車できないこともあります。
ストーブ列車とは

ストーブ列車は、津軽鉄道が津軽五所川原駅と津軽中里駅のあいだ(全長20.7km)を走らせる、だるまストーブ付きの客車列車です。昭和の旧型客車に石炭のストーブを据え、冬の暖房として使っています。片道の所要時間はおよそ43〜45分です。
車内ではスルメや青森県内の地酒などが販売されます。スルメは、津軽半島観光アテンダントや車内販売のスタッフが、ストーブで炙り、裂いてから手渡してくれます。持参したスルメを炙ってもらうこともできます。
運行には、旧型客車2両に津軽21形「走れメロス号」を連結した編成が使われます。石炭ストーブは、旧型客車1両に2台ずつ置かれています。
2026-27の運行期間と毎日3往復
2026-27シーズンのストーブ列車は、2026年12月1日から2027年3月31日まで、期間中は毎日運行されます。1日あたり下り3本・上り3本の3往復です。
前のシーズン(2025-26)は、2025年12月末に車両の連結が外れたため、客車の連結を見合わせていました。津軽鉄道は再発防止策が完了して安全が確認できたとし、公式サイトで2026年12月1日の運行再開を告知しています。
時刻は次のとおりです(津軽鉄道公式より)。
列車 | 津軽五所川原 発 | 津軽中里 着 |
|---|---|---|
151列車 | 9:35 | 10:18 |
153列車 | 12:00 | 12:44 |
155列車 | 14:40 | 15:24 |
列車 | 津軽中里 発 | 津軽五所川原 着 |
|---|---|---|
152列車 | 10:46 | 11:29 |
154列車 | 13:37 | 14:21 |
156列車 | 15:54 | 16:37 |
往復する場合は、下り便で津軽中里に着いたあと、折り返しの上り便に乗車できます。津軽中里での待ち時間は、151列車と152列車で約30分、153列車と154列車で約50分、155列車と156列車で約30分です。
料金:乗車券とストーブ列車券
ストーブ列車に乗るときは、乗車券(運賃)に加えて「ストーブ列車券」1,000円が必要です。乗車券だけでは乗車できないので、注意してください。
乗車券の運賃は乗る区間で変わります。全線(津軽五所川原〜津軽中里)の片道運賃は、大人870円・小児440円です。ストーブ列車券は年齢区分のない一律1,000円で、令和6年(2024年)12月1日に改定されました。
項目 | 料金 |
|---|---|
乗車券(津軽五所川原〜津軽中里 片道・大人) | 870円 |
乗車券(同・小児) | 440円 |
ストーブ列車券(年齢区分なし・一律) | 1,000円 |
全線を片道で乗ると、大人は乗車券とストーブ列車券で合計1,870円、小児は1,440円です。全線を往復する場合、大人は合計3,740円で、このうちストーブ列車券は2回分の2,000円です。支払いは現金のみです。
企画乗車券の「津軽フリーパス」では、ストーブ列車に乗車できません。フリーパスを持っていても、普通乗車券とストーブ列車券を別に購入する必要があります。
予約の要否と満席のときの対処
ストーブ列車は予約制ではなく、先着順です。駅の窓口で乗車券とストーブ列車券を購入し、改札口に並んで乗車します。窓口のない無人駅から乗るときは、車内で車掌がストーブ列車券を販売します。
定員に達すると、その便のストーブ列車券は販売されなくなります。その場合は、連結された普通車両(走れメロス号)に乗って津軽中里まで行き、折り返しのストーブ列車に乗るか、次の便を待ちます。
混雑しやすいのは土曜・日曜・祝日で、とくに津軽五所川原12:00発の153列車と、津軽中里13:37発の154列車に乗客が集中します。満席で乗車できないこともあるため、この2便を狙う日は、1本見送ることも考えて時間に余裕をもった予定を立ててください。
乗り方と津軽五所川原駅への行き方
起点の津軽五所川原駅は、JR五能線の五所川原駅のすぐ隣にあります。駅舎と改札はJRとは分かれています。新青森駅からは、奥羽本線で川部駅へ、そこから五能線で五所川原駅へ向かいます。
東京方面から新青森駅までの新幹線の乗り方は、新幹線の乗り方ガイドでまとめています。
全線を乗り通さず、途中の駅で降りることもできます。往復でストーブ列車に乗っている時間は1時間半ほど、折り返しの待ち時間を入れても2時間半ほどです。
防寒と車内で気をつけること

ストーブ列車に使われるのは昭和の旧型客車で、すきま風が入ります。ホームや車外は厳しい寒さになるので、しっかり防寒して出かけてください。
ストーブの鉄の表面は高温になるので、やけどに注意してください。車内は禁煙です。車いす用のスペースはありません。大きな荷物は、乗車前に駅のコインロッカーなどへ預けてください。
天候によっては運休する場合があります。荒天が心配な日は、出発前に津軽鉄道の公式サイトで当日の運行状況を確認してください。
雪の津軽平野を、ストーブの火と炙ったスルメの香りとともに走る45分ほどの旅です。運行は2026年12月1日から2027年3月31日まで、毎日3往復します。