福島県須賀川市の「松明あかし(たいまつあかし)」は、長さ約10メートルの大松明や20本ほどの本松明に火をともす、須賀川に古くから伝わる火祭りです。福島県の観光案内では、日本三大火祭りの一つとして紹介されています。
2026年の開催日は11月14日(土)、会場は五老山(ごろうやま)です。点火は18時30分を予定しています。入場券やチケットの販売はなく、観覧は無料です。
2026年の日程と当日の動き、有料シャトルバスや臨時駐車場を使った行き方、帰りの混雑と夜の寒さへの備えを、須賀川市と松明あかし実行委員会の公式情報をもとに整理しました。ほかの秋祭りもあわせて回るなら、日本の秋祭りガイドも参考にしてください。
開催日の11月14日は会場周辺が車両通行止めになるため、多くの人はJR須賀川駅か牡丹園駐車場から有料シャトルバス(片道200〜220円)で向かいます。帰りも同じ運賃がかかります。車で行くなら、臨時の無料駐車場を利用します。
2026年の開催概要

項目 | 内容 |
|---|---|
開催日 | 2026年11月14日(土) |
前夜祭 | 2026年11月13日(金) |
会場 | 五老山(翠ヶ丘公園内・福島県須賀川市) |
点火 | 18時30分(予定) |
観覧料 | 無料(チケットの販売なし) |
主催 | 松明あかし実行委員会 |
松明あかしは例年11月の第2土曜日に開かれ、2026年はその日が11月14日にあたります。前日の13日(金)には前夜祭として、岩瀬八幡神社で慰霊祭が行われます。
当日のスケジュール
11月14日(土)は、点火こそ夜ですが、昼過ぎから大松明が松明通りを練り歩き、午後には露店も並びます。主な行事スケジュールは次のとおりです(天候などの都合で、一部が変更になる場合があります)。
時刻 | 内容 |
|---|---|
11:00〜 | おもてなしフードコート(翠ヶ丘公園 芝生広場) |
13:00 | 大松明が松明通り(宮先町付近)を出発 |
14:00 | 市内の学校が製作した松明が出発 |
14:30頃〜21:00 | 松明通りの露店(11月14日) |
16:30〜 | 小松明行列が妙見児童公園を出発し五老山へ |
18:00〜19:45 | 松明太鼓の演奏(五老山の特設ステージ) |
18:30 | 五老山で点火。 |
山頂まで上がって間近で見る観覧経路は、混雑時には一方通行になり、立ち止まっての見物はできません。警備員の誘導に従ってください。
混雑の状況によっては、入山が規制されたり、周辺の道路が封鎖されたりして、観覧できないこともあります。
会場では三脚を使った撮影が禁止され、ドローンの飛行も原則として認められていません。
有料シャトルバスでの行き方
11月14日は会場の周辺が車両通行止めになるため、公式の案内では公共交通機関での来場を呼びかけています。当日はJR須賀川駅と牡丹園駐車場から、会場までの有料シャトルバスが運行されます。
区間 | 片道運賃 |
|---|---|
JR須賀川駅 ⇄ 会場 | 220円 |
牡丹園駐車場 ⇄ 会場 | 200円 |
運行は16時から21時まで、およそ15分間隔です。会場側には「須賀川駅行」と「牡丹園行」の停留所がそれぞれ設けられ、帰りにも乗車できます。
当日は会場で乗車し、片道ごとに運賃を支払います。往復なら、一人あたり400〜440円ほどです。公式の案内に事前予約についての記載はありません。
昼の行事(13時の大松明の出発など)に合わせて行くなら、シャトルバスの運行前なので、徒歩か、車で臨時駐車場を利用して向かうことになります。
JR須賀川駅から五老山までは徒歩でおよそ15分です。新幹線なら、東北新幹線の郡山駅で東北本線(在来線)に乗り換え、須賀川駅へ向かいます。所要時間の目安は、東京からおよそ1時間40分、仙台からおよそ1時間です。
車で行く場合の駐車場
車で向かうなら、会場の周辺に用意される臨時駐車場を利用します。多くは無料ですが、台数に限りがあります。満車のときに備え、シャトルバスや須賀川駅からの徒歩も選択肢に入れておきましょう。
駐車場 | 台数 | 会場まで |
|---|---|---|
JA夢みなみ本店(P1) | 100台 | 徒歩20分 |
福島病院(P2) | 100台 | 徒歩5分 |
牡丹園(P3・大型バス可) | 1000台 | シャトルバスで10分 |
阿武隈小学校(P4) | 100台 | 徒歩20分 |
市民スポーツ広場(P5) | 150台 | 徒歩10分 |
市役所(P6) | 250台 | 徒歩15分 |
牡丹園(P3)は台数が多く、会場までは少し離れているため、ここから有料シャトルバスが出ています。市役所(P6)以外の駐車場は無料で、路上駐車は禁止されています。
有料の市役所(P6)も、正午から21時までの入庫なら最大9時間は無料です。ただし地下は18時以降の入出庫ができないため、点火を見てから戻るなら地下には停めないでください。
会場の中心部は、11月14日の11時から22時まで車両通行止めになるなど、時間帯によって交通規制がかかります。規制の範囲は、公式の会場案内図に載っています。
公式サイト: 松明あかし(須賀川市)
観覧と帰り、寒さへの備え
11月14日は、点火のあとも露店が21時頃まで営業し、シャトルバスも同じ頃まで運行します。
間近で見たいときは、点火前の早い時間に上がるのがおすすめです。点火直前になると観覧経路が特に混み合い、ゆっくり眺めるのが難しくなります。
点火直後は帰る人が集中します。シャトルバスはおよそ15分おきに出ているので、最初の混雑を避けたいときは、少し時間をずらして乗るとよいでしょう。
新幹線で日帰りするなら、須賀川から郡山へ戻って新幹線に乗り継ぐ最終列車の時刻を、出かける前に時刻表で確認しておきましょう。
内陸にある須賀川は、11月の夜になるとかなり冷え込みます。最寄りの観測地点である郡山では、11月の日最低気温の平年値が3.8度です(気象庁)。
点火を待つ間は屋外で立ち続けることになります。厚手のコートと手袋で寒さをしのぎ、使い捨てカイロと歩きやすい靴も用意しておきましょう。
雨天時の扱いについて、公式は中止や順延を明記していません。チラシと会場案内図には「天候等の都合により、スケジュールの一部が変更になる場合もあります」とあります。
当日の天気が崩れそうなときは、須賀川市や実行委員会の最新の案内を確認してから出かけてください。
松明あかしの由来

「松明あかし」は、俳句の歳時記にも収められた冬の季語です。
松明あかしの始まりは、戦国時代の天正17年(1589年)にさかのぼります。会津を平定した伊達政宗が須賀川へ攻め入り、須賀川城が落城した合戦で、城を守った二階堂方の多くが命を落としました。
この戦いで亡くなった人々を弔うため、のちに旧暦10月に火をたく習わしが生まれ、現在の松明あかしへ受け継がれてきました。今も、二階堂・伊達両軍の戦死者を悼み、祭りを守り伝えてきた先人に感謝する行事として、五老山に炎がともされます。