京都の紅葉は、例年11月中旬から下旬にかけて市街地の多くのスポットが見頃を迎えます。市街地の北西にある高雄ではもう少し早く、11月上旬から色づきはじめます。
ただし2026年の見頃予想はまだ出ていません。日本気象協会は、紅葉見頃予想の発表を9月頃と案内しています。
この記事で確認した範囲では、夜間拝観の日程を公表しているのは東寺・永観堂・清水寺の3か所です。東寺が10月31日から12月13日、永観堂が11月20日から12月6日、清水寺が11月21日から30日です。天龍寺も早朝参拝の日程を出しています。
前年の告知が公式サイトに残ったままの寺院もあります。日付だけを見ると、2025年の日程を2026年のものと取り違えてしまいます。以下は2026年8月1日時点の公式発表に基づきます。
主要な紅葉スポットのうち、夜と早朝の予定を8月に確定できるのは東寺・永観堂・清水寺・天龍寺の4か所です。ここを軸に宿と移動を先に押さえ、残りの予定は10月に各寺社の公式サイトで確認してから決めるのが確実です。
スポット別・例年の見頃
京都市の公式サイト「京都観光Navi」がスポットごとに示している例年の見頃です。
スポット | 例年の見頃 |
|---|---|
神護寺(高雄) | 11月上旬〜下旬 |
西明寺(高雄) | 11月10日前後 |
高山寺(高雄) | 11月中旬〜下旬 |
三千院(大原) | 11月上旬〜12月上旬 |
瑠璃光院(八瀬) | 11月下旬〜12月上旬 |
天龍寺・常寂光寺(嵯峨・嵐山) | 11月中旬〜下旬 |
永観堂・南禅寺(哲学の道・岡崎) | 11月中旬〜下旬 |
清水寺・東福寺・東寺(東山・京都駅周辺) | 11月中旬〜下旬 |
同じ高雄でも見頃はずれます。西明寺は11月10日前後、高山寺は11月中旬から下旬です。旅行日が11月上旬に限られるなら高雄、中旬以降なら嵐山と市街地を軸にすると、旅程を組み立てやすくなります。
見どころのタイプも違います。東福寺は橋の上から渓谷を見下ろす形、嵐山は庭園と竹林を一続きに巡る形、高雄は山あいの参道を歩く形です。半日しか取れない日は、移動の少ない東山か嵐山に寄せるのが現実的です。
高雄へ行くなら|3寺の最寄りバス停と拝観料

高雄の3寺の最寄りのバス停は、神護寺が山城高雄、西明寺が槇ノ尾、高山寺が栂ノ尾です。いずれもJRバスの京都駅〜栂ノ尾の均一区間内にあり、後述の地下鉄・バス1日券で移動できます。ただし1日券に含まれるのは運賃だけで、拝観料は別途必要です。
高山寺は石水院が一般1,000円、拝観時間は8:30〜17:00です。公式サイトには「秋期別途入山料500円」と記載があり、期間の明示はありません。駐車場は11月のみ有料です。
神護寺は、2026年8月時点で公式サイトが表示されず、京都市の観光サイトにも拝観時間と拝観料の記載がありません。京都駅からバスで約50分かかるので、出発前に拝観時間と拝観料を電話などで確認してください。
東寺|夜間拝観は10月31日から、ただし紅葉は11月中旬

東寺は令和8年(2026年)の拝観案内に、10月31日から12月13日までの紅葉ライトアップと金堂・講堂夜間特別拝観を掲載しています。料金は大人1,000円、高校生500円で、この夜間拝観に団体割引と共通券の設定はありません。対象は金堂・講堂で、五重塔初層は含まれません。
開始日と見頃は一致しません。例年、10月末の京都市街はまだ色づいていません。期間は12月13日まで約6週間あるので、紅葉が目当てなら11月中旬以降の日を選んでください。
開始時刻と受付終了時刻は未公表です。10月に公式サイトで案内が出る見込みです。
永観堂 禅林寺|ライトアップは11月20日から、昼と夜は入替制

区分 | 期間・受付時間・料金 |
|---|---|
秋の寺宝展 | 2026年11月11日〜12月6日/受付9:00〜16:00(17:00閉門)/一般1,500円 |
ライトアップ | 2026年11月20日〜12月6日/受付17:30〜20:30(21:00閉門)/中高生以上1,000円 |
両方が重なる11月20日から12月6日についても、公式サイトは「秋の寺宝展とライトアップは入替制で、継続しての拝観はできません」と明記しています。夜も入る場合は、別に1,000円が必要です。小学生の扱いは、ライトアップについては記載がありません。
境内では一脚・三脚とも使用が禁止されています。堂内の文化財の撮影と自撮り棒の使用も禁止で、境内での飲食・喫煙とペットの同伴もできません。夜景を撮るつもりで機材を持って行くと、そのまま持ち帰ることになります。
永観堂は、期間中は自家用車と観光バス(マイクロバスを除く)の乗り入れを停止すると告知しています。ただし「期間中」がいつを指すのかは書かれていないため、寺宝展が始まる11月11日から12月6日は公共交通で移動する前提で予定を組むのが安全です。
清水寺|夜間特別拝観は11月21日〜30日

清水寺の2026年の開閉門時間表には、11月21日から30日が秋の夜間特別拝観として記載されています。時間は6:00開門・21:30閉門(21:00受付終了)です。11月20日までと12月は18:00閉門なので、この10日間だけが例外にあたります。
ただしこの11月21日から30日について、夜間拝観だけを案内する告知はまだ出ておらず、料金と内容は未発表です。6:00から21:30まで通しで拝観できるのか、昼と夜が入れ替わるのかも、開閉門時間表からは分かりません。清水寺は通常の拝観料も公式サイトに掲載していません。
公式サイト: 京都府京都市。「清水の舞台」で知られる寺院。北法相宗の本山(一寺一宗)。縁起、年中行事、境内案内。
交通 | 音羽山 清水寺
2026年の日程がまだ出ていない6件
秋の夜間拝観と特別公開で知られる次の6件は、2026年8月1日の時点で今年の日程が発表されていません。
- 醍醐寺 の秋期夜間拝観(公式トップに2025年11月22日〜12月7日の告知が残ったまま)
- 高台寺 の秋の夜間特別拝観
- 北野天満宮 のもみじ苑
- 貴船神社 のもみじ灯篭
- 叡山電鉄 のもみじのトンネル
- 清水寺 成就院庭園特別公開(11月21日〜30日の夜間特別拝観とは別の行事)
予約が必要になる寺院も2026年分は未確定です。京都観光Naviの2025年版には、瑠璃光院が11月8日から12月7日まで、圓光寺が11月10日から12月10日まで事前予約制(受付開始は10月20日)と記載されていました。2025年と同じ運用になる保証はありません。
なお「東山花灯路」と「嵐山花灯路」は2021年度の開催をもって終了しており、2026年の開催もありません。
予約と雨天の扱い
東寺(10月31日〜12月13日)・永観堂(11月20日〜12月6日)・清水寺(11月21日〜30日)の夜間拝観について、事前予約や整理券の案内は各公式サイトに出ていません。
雨天・荒天時の扱いも、いずれの寺社も記載がありません。
天龍寺|早朝参拝は11月14日〜30日(庭園のみ)

嵐山の天龍寺は、曹源池庭園の早朝参拝を2026年11月14日から30日まで実施します。開始は7:30で、通常の開門より1時間早い設定です。
早朝に受け付けるのは庭園だけで、入口も庭園受付に限られます。竹林側の北門が開くのは8:30です。
法堂の「雲龍図」は2026年9月19日から12月6日まで毎日公開されます(通常の公開は土日祝のみ/別途500円)。ただし公開は9:00〜16:30(受付16:20終了)なので、早朝参拝の時間帯には拝観できません。庭園の参拝料は高校生以上500円、小中学生300円です。
京都観光快適度マップ|時間帯別の混雑予測
京都市と京都市観光協会が「京都観光快適度マップ」を公開しています。嵯峨・嵐山や祇園・清水など7エリアの混雑を時間帯別に予測しているほか、ライブカメラの映像も配信しています。同じサイトには、比較的空いているエリアとして京北・大原・高雄も挙がっています。
予測が何か月先まで載るかは案内に明記がありません。11月の予測が出ているかどうかは、9月末以降にマップを開いて確かめてください。
時間をずらすなら朝いちばん、場所をずらすなら高雄や大原です。夜間拝観のある永観堂を訪ねる日は、昼を別のエリアに充てると1日の予定を組みやすくなります。
拝観料と拝観時間
次の6か所のうち、12月までの拝観時間が確定しているのは南禅寺・常寂光寺・三千院の3か所です。
高台寺と醍醐寺は夜間拝観が発表されると時間が変わります(2025年の醍醐寺は11月22日から12月7日でした)。貴船神社は12月以降の参拝時間が未掲載です。天龍寺は前の「天龍寺|早朝参拝は11月14日〜30日」の項で、東福寺は次の見出しで取り上げます。
寺社 | 拝観時間 | 拝観料 |
|---|---|---|
南禅寺 | 11月30日まで8:40〜17:00/12月1日から8:40〜16:30(受付は20分前) | 方丈庭園 一般600円/三門 一般600円/南禅院 一般500円 |
高台寺 | 9:00〜17:30(17:00受付終了) | 大人800円/圓徳院との共通拝観券1,200円 |
常寂光寺 | 9:00〜17:00(16:30受付終了) | 拝観料600円 |
三千院 | 11月は8:45〜16:45/12月から9:00〜16:30 | 一般700円・中高生400円・小学生以下150円 |
醍醐寺 | 12月6日まで9:00〜17:00/12月7日から9:00〜16:30(受付は閉門30分前) | 3か所共通券 大人1,500円/1か所600円 |
貴船神社 | 本宮 6:00〜20:00(11月30日まで) | 参拝無料 |
三千院の拝観時間と料金は、京都観光Naviの掲載によるものです。南禅寺は12月28日から31日まで拝観を休止します。
見落としやすいのが12月の閉門時間です。南禅寺と醍醐寺は閉門が30分早まり、三千院は開門・閉門とも15分ずれます。大原と八瀬は12月上旬まで見頃が続くので、午後に訪ねる場合は、閉門時間から逆算して予定を立てておくと安心です。
東福寺|11月1日から値上げ・秋期は共通券なし

東福寺は2026年7月1日付で拝観料金の変更を告知しました。本坊庭園(方丈)の大人料金は2026年11月1日に500円から600円へ改定されます。通常期は通天橋・開山堂が大人600円、共通拝観券が大人1,000円です。
まず日程を確認してください。秋期の日付は公式サイト内で記載が分かれており、拝観案内のページは11月14日から12月6日、拝観料金のページは11月10日から30日としています。11月10日から13日に訪れる場合は、通天橋が1,000円になる可能性があります。12月1日から6日に秋期料金が続くのかどうかも、公式サイトからは判断できません。
紅葉期は料金体系が変わります。秋期に料金が上がるのは通天橋・開山堂だけで、大人1,000円になります。本坊庭園は変更告知に秋期も大人600円(11月1日以降)と明記されているため、秋期料金が適用される日に両方を回ると大人1,600円です。共通拝観券は秋期に販売されません。
小人料金は公式サイト内で記載が分かれています。変更告知は300円、拝観案内のページは500円としているので、子ども連れは500円を見込んでおくのが安全です。
時間も切り替わります。11月1日から13日までは9:00〜16:00で、通天橋の8:30開門は11月14日からです。秋期は通天橋が8:30〜16:00、本坊庭園が9:00〜16:00で、閉門は16:30、受付終了は16:00です。
12月7日から3月31日までは9:00〜15:30で、受付終了が15:30、閉門が16:00になります。12月上旬に大原や八瀬を回ってから東福寺へ向かうと間に合わないので、順番に注意してください。なお同じページに「秋期拝観日時は毎年変更になります」との注記があるため、10月以降に秋期の日程と料金を再確認してください。
秋の特別公開期間中は、通天橋と臥雲橋の上での撮影を遠慮するよう求められる場合があると公式サイトが案内しています。全面禁止ではありませんが、11月10日から12月6日にかけての混雑期に橋の上で長く撮影する前提の計画は避けたほうが安全です。
境内での飲食と三脚を使った撮影も控えるよう求められています。再入場はできないため、回る順番を先に決めておく必要があります。
「バス1日券」は廃止、現行は地下鉄・バス1日券1,100円
京都市の「バス1日券」は2023年9月末で発売を終了し、2024年3月末で利用も停止されています。古いガイドブックには、今もこの1日券が掲載されていることがあります。
現行は「地下鉄・バス1日券」の大人1,100円です。地下鉄全線と市バス全線に加え、京都バスは大原・岩倉村松・岩倉実相院・市原・大覚寺・清滝・苔寺を限度とする範囲で利用できます。ただし季節限定路線は対象外です。JRバスの京都駅〜栂ノ尾も均一区間なので、高雄の3寺へもこの1枚で移動できます。
土日祝の観光特急バスEX100・EX101系統(大人500円)にも追加料金なしで乗車できます。一方、貴船へ向かう叡山電鉄と京都バス33系統は上の範囲に含まれていないため、別に運賃がかかります。
公式サイト: 
京都市交通局:地下鉄・バス1日券
2026年秋の交通規制は未発表(2025年の公表は9月26日)
2026年秋の交通規制について、京都市はまだ何も発表していません。2025年は9月26日に秋の観光課題対策が公表され、その後の取りまとめで清水坂の観光駐車場での自家用車の受入制限、嵐山の観光駐車場での特別駐車料金が報告されています。
交通規制を決めるのは寺社ではなく、京都市と京都府警です。2025年は9月26日の公表だったので、2026年も9月下旬以降に京都市のサイトを確認してください。
公式サイト: 
京都市:令和7年秋の観光シーズンにおける観光課題対策
宿泊税は2026年3月改定
京都市の宿泊税は2026年3月1日の宿泊分から改定され、秋の旅行にも適用されます。1室あたりではなく1人1泊あたりで課税され、基準になるのは食事代や消費税を除いた素泊まり相当の金額です。
1人1泊の宿泊料金 | 宿泊税 |
|---|---|
6,000円未満 | 200円 |
6,000円以上20,000円未満 | 400円 |
20,000円以上50,000円未満 | 1,000円 |
50,000円以上100,000円未満 | 4,000円 |
100,000円以上 | 10,000円 |
1室あたりの料金が設定されている場合は、人数で割った額が基準です。1室30,000円のツインに2人で泊まれば1人15,000円となり、税額は1人400円、部屋あたり800円になります。部屋代30,000円をそのまま当てはめて1,000円と見積もると、1段階多く払う計算になります。
改定前の税額で予約していた場合も、宿泊日が2026年3月1日以降なら差額を宿泊施設で支払うことになります。
公式サイト: 
京都市:令和8年3月1日からの宿泊税の見直しが正式決定
9月と10月に確認すること
- 9月頃:日本気象協会の2026年の紅葉見頃予想
- 9月下旬以降:京都市の秋の観光課題対策(2025年の公表は9月26日。交通規制と駐車場の制限)
- 10月:醍醐寺・高台寺・北野天満宮・貴船神社・叡山電鉄・清水寺成就院の日程
- 10月:清水寺の夜間特別拝観(11月21日〜30日)の料金と拝観範囲
- 10月:瑠璃光院・圓光寺の予約受付の開始日
- 10月:東寺のライトアップ(10月31日〜12月13日)の開始時刻と、東福寺の秋期日程・料金
9月に見頃予想が出た時点で、この記事も更新します。
関東の紅葉については、別の記事にまとめています。




