神宮外苑のいちょう並木は、東京でもっとも名前の知られた黄葉の並木道です。青山通りから約300メートルにわたって146本のイチョウが続き、色づく時期には黄金色のトンネルになります。
ただし、以前の「神宮外苑いちょう祭り」を目当てに行くと当てが外れます。この記事では、2026年に何が確実で何が未定なのかを切り分けて整理します。東京のほかの紅葉スポットは 東京の紅葉2026 にまとめています。
並木道は公道で、歩くだけなら無料・予約もいりません。主役はあくまで黄金色の並木そのもの。飲食の市や夜の明かりは、年によって開かれたり開かれなかったりします。
2026年の見頃

例年、いちょうは11月中旬ごろに色づきはじめ、11月下旬に黄金色のピークを迎えます。その後12月上旬にかけて葉が落ち、並木道は黄色い絨毯に変わっていきます。
2026年の見頃予想は、この記事の時点ではまだ発表されていません。日本気象協会は紅葉の見頃情報を9月ごろから出しはじめるので、旅程を細かく詰めるならその時期に最新の予想を確認してください。
葉の進み方はその年の気温で前後します。確実に黄金色を見たいなら、11月下旬の平日を軸に、数日の幅を持たせて予定を組むのがおすすめです。
大正から続く146本の並木道

いちょう並木は大正12年(1923年)に完成しました。種子は明治41年(1908年)に新宿御苑の在来木から採り、造園家の折下吉延博士が計画しました。植栽から100年余がたち、樹高のいちばん高いもので28メートルに達します。
この並木の見どころは、遠近法を計算した設計にあります。青山通り側から見ると、並木の先に聖徳記念絵画館が小さく収まって見えるように、木の高さが奥へ向かって少しずつ低く整えられています。
ひとつ知っておきたいのが、その聖徳記念絵画館が2025年4月から2027年5月末(予定)まで保存修理工事で休館していることです。2026年の並木シーズンも工事期間にあたり、並木の突き当りにある建物は足場や養生の影響を受けている可能性があります。
並木の黄葉そのものは変わりませんが、絵画館をきれいな背景にした定番の構図は、この期間は撮りにくいと考えておいてください。
「いちょう祭り」は2019年が最後
かつて秋の風物詩だった「神宮外苑いちょう祭り」は、2019年(11月15日〜12月1日)を最後に、その名前では開かれていません。2020年は新型コロナで中止となり、以降その名称での復活は確認できていません。東京都の観光サイトにあった祭りの紹介ページも、現在は表示されなくなっています。
近年は、並木道とは別の広場で飲食・物産のイベントが開かれた年もあります。ただし公式の一次情報では裏が取れず、名前も会場もかつての祭り(最後の開催は2019年11月15日〜12月1日)とは異なります。出店の有無や内容は年ごとに変わり、2026年に開かれるかどうかは未定です。
つまり、見頃に合わせて並木を歩いても、食べ歩きの店が必ずあるとは限りません。飲食を目当てにするなら、旅程を決める前に主催者の告知が出ているかを確かめてください。
夜間の照明は東京都が年ごとに発表

夜に並木が明るく照らされる年と、そうでない年があります。実施するのは明治神宮外苑ではなく、街路樹を管理する東京都建設局です。
2025年は11月22日から11月30日まで、16時30分から19時30分ごろにかけて、青山通り側の並木がライトアップされました。ただしこれは毎年決まって行われるものではなく、実施の可否と日程はその年ごとに東京都が発表します。2026年に点灯があるかどうかは、この記事の時点では未定です。
夜の並木を目当てにするなら、11月に入ってから東京都建設局の発表を確認してから出かけてください。日程を外すと、暗い並木道を歩くだけになってしまいます。
アクセスと当日の回り方
並木道でいちばん有名な「黄金のトンネル」の入口は、青山通り側にあります。ここに最も近いのは東京メトロ銀座線の外苑前駅です。反対側の絵画館・権田原の方から歩くなら、JR信濃町駅や都営大江戸線の国立競技場駅が近くなります。
並木道は公道なので、歩いて通り抜けるだけなら入場料はかからず、予約もいりません。朝の早い時間はすいていて、頭上から足元まで黄金色に包まれた並木道を静かに歩くことができます。一方、見頃の週末の日中は大変混み合うので、ゆっくり歩きたいなら平日か午前の早い時間がおすすめです。
並木沿いには季節限定でオープンカフェのテラス席が出ることもありますが、営業は年によって変わります。あくまでその年しだいなので、あてにはせず、開いていれば立ち寄る程度に考えておくとよいでしょう。

