兵庫県北部の城崎温泉は、冬になると松葉がに目当ての旅行者でにぎわいます。浴衣で外湯をめぐり、宿でかに会席を味わうのが、城崎の冬の楽しみ方です。
ただ、カニはオスとメスで呼び名も旬も違います。7つある外湯のうち1つは、長く休館したままです。こうした見落としやすい点を中心に、城崎温泉観光協会と県の資料をもとにまとめました。
城崎のカニは、行く時期によって、出回るものが変わります。メス(せこがに)は例年12月末まで、オス(松葉がに)は3月20日までです。
松葉がに・越前がに・加能ガニなど、日本海側の産地ごとの呼び名の違いについては、ズワイガニ解禁のまとめ記事も参考にしてください。
カニの旬と解禁時期

ズワイガニ漁は、国の決まりで毎年11月6日に解禁されます。日本海側の禁漁期間が明けるこの日から、城崎のある但馬にも松葉がにが入りはじめます。ただし、海がしけた日は出漁を見合わせることもあります。
オス(松葉がに)は翌年3月20日まで漁が続きますが、メス(せこがに)は期間が短く、例年12月末で終わります(年や地域によって前後します)。
メスの卵が目当てなら、11月から12月の間に出かけてください。オス(松葉がに)は解禁から3月まで味わうことができるので、年末年始を過ぎた年明け以降に出かけても、ゆっくり楽しむことができます。
城崎温泉観光協会の冬のキャンペーン「かに王国」は、2026年11月から2027年3月まで開催される予定です。開国日・閉国日は、まだ公式に発表されていません。期間中は、鮮魚店でカニを販売するほか、飲食店でも期間限定のメニューを出します。
松葉がに・津居山ガニ・香住ガニ・せこがにの違い

城崎のカニの多くは同じズワイガニで、オスかメスか、どの港で揚がったかで名前が変わります。ただし香住ガニは、ズワイガニとは別種のベニズワイガニです。
呼び名 | 分類 | 食べごろ | ひとこと |
|---|---|---|---|
松葉がに | ズワイガニのオス(但馬) | 11月6日〜3月20日 | 冬のカニの主役 |
津居山ガニ | 松葉がに(津居山港で水揚げ) | 11月6日〜3月20日 | 足に青色のタグ |
香住ガニ | ベニズワイガニ(香住漁港・別種) | 9月ごろ〜翌5月ごろ | 松葉がにより早く出回る |
せこがに | ズワイガニのメス | 11月6日〜12月末 | 卵が入り、値ごろ |
津居山ガニの青色のタグは、津居山港で水揚げされた証です。選別を経て認定された松葉がにだけに付きます。
「かに王国」は3月末まで続きますが、せこがにの漁は例年、年内で終わります。年明け以降は、卵の入ったメスはほとんど出回りません。
宿のかにプランと予約
城崎では、宿に泊まってかに会席を食べるのが定番です。かにすきやコース料理を出す宿が多く、日帰りで利用できる飲食店もあります。
かにプランの料金は、カニの量や料理の内容によって宿ごとに大きく違います。茹でガニ・焼きガニ・かにすきのうち、どれをいちばん食べたいかを先に決めておくと、プランを比べやすくなります。
かに王国の公式ページでは、カニ料理を、しっかり食べる「かなりカニ三昧」(かにすき・コース料理)と、気軽に楽しむ「ほどよくカニ満喫」(麺類・単品)の2つに分けて紹介しています。
冬の週末や年末年始は、人気の宿ほど早くから満室になります。日程が決まったら、まず宿を予約してください。
外湯めぐりとの組み合わせ

城崎に泊まる日は、宿に着いたら夕食前にひと風呂、かに会席のあとや翌朝にもう一度と、浴衣と下駄で大谿川沿いの外湯をめぐります。
通常営業しているのは、鴻の湯・まんだら湯・御所の湯・一の湯・柳湯・地蔵湯の6か所です。入浴料は1か所につき大人800円・小人400円で、受付は営業終了の30分前までです。
外湯ごとに、営業時間と定休日が異なります。朝7時から開く湯もあれば、15時に開く湯もあります。
外湯をはしごするなら、先に定休日と営業時間を調べて、回る順番を決めておきましょう。
2か所以上入る日は、外湯1日券「ゆめぱ」がお得です。料金は大人1,500円・小人750円で、各外湯の窓口で購入できます。宿泊客に外湯券を用意している宿もあります。予約のときに尋ねてみてください。
なお、「7つの外湯」のうち駅前の「さとの湯」は、2024年3月末から休館しており、再開の時期は未定です。外湯は工事などで臨時に休むこともあるため、訪れる前に公式サイトで最新の営業案内と混雑状況を確かめてください。
城崎温泉への行き方
城崎温泉へは、京都駅から特急きのさきで約2時間20分、大阪駅から特急こうのとりで約2時間40分、三ノ宮駅から特急はまかぜで約2時間30分が目安です。
JR城崎温泉駅から温泉街や外湯までは、徒歩圏内です。大きな荷物があるときは、城崎温泉旅館組合の乗合バスも利用できます。
関西方面からは高速バスもあり、大阪梅田や神戸三宮からおよそ3時間10分です。