箱根・仙石原には、台ヶ岳の斜面をまるごと覆う広いススキの草原があります。秋が深まると穂が金色に色づき、その中を細い一本道が通り抜けます。晴れた日にはススキの向こうに周囲の山なみまで一望でき、箱根の秋を代表する景色のひとつです。
この記事では、金色の草原が見頃を迎えるのはいつか、箱根湯本駅からのアクセス、そして草原の歩き方をまとめます。
見頃は9月下旬から11月上旬、金色のピークは10月中旬〜下旬。入場は無料で、箱根湯本駅から路線バス1本、片道1,100円でアクセスできます。
ススキと紅葉は色づく時期がずれるので、箱根のモミジについては箱根の紅葉2026に分けてまとめています。同じ日に両方の見頃を狙うのは難しく、どちらを主役にするかで訪問日を選ぶのがおすすめです。
見頃と、穂の色の移ろい

ススキの見頃は、例年9月下旬から11月上旬です。穂の色は季節が進むにつれて移り変わり、出はじめの頃は銀色に光り、秋が深まると穂が開いて淡い金色に染まります。晩秋にはふたたび白銀へと近づいていきます。
金色がもっとも濃くなるのは、10月中旬から下旬ごろです。ただし色づきはその年の天候で前後します。出発前に、箱根ナビの「ススキの見ごろ情報」で当日の状況を確かめておくと安心です。
公式サイト: 箱根のススキをご紹介します。仙石原一面に広がる黄金のススキ草原。見ごろ情報やススキを楽しむモデルプランなどの観光情報もお届けします。
ススキの見ごろ情報 | 箱根ナビ
アクセス(箱根湯本駅から仙石高原バス停)
最寄りは「仙石高原」バス停です。草原の入口はバス停から徒歩5分ほどの近さです。
項目 | 内容 |
|---|---|
最寄りバス停 | 仙石高原(停留所番号252)、徒歩約5分 |
箱根湯本駅から | 箱根登山バス 桃源台線(T路線)で約28分 |
運賃 | 片道1,100円(現金・ICカード同額) |
桃源台から | バスで約10分・390円 |
箱根湯本駅から桃源台線のバスに乗り、「仙石高原」で降ります。ロープウェイの発着点である桃源台からも、バスで10分ほどの距離です。箱根フリーパスを持っていれば、この区間のバスにも追加料金なしで乗ることができます。
車の場合は、東名高速の御殿場インターチェンジから国道138号を箱根方面へ進みます。ただし見頃の休日は周辺の道路が混み合うこともあるので、時間に余裕を持って向かってください。
草原の歩き方

草原の中には、ススキをかき分けるように一本道が続いています。道は短く平坦で、終点まで往復しても1時間はかかりません。混雑を避けたいなら、朝の早い時間か平日がおすすめです。人が少なければ、背の高い穂に左右をはさまれた道を、立ち止まって写真を撮りながら静かに散策できます。
道の途中で振り返ると、金色の斜面の向こうに箱根の山なみが広がります。人をススキの中に入れて撮ると、穂の背丈と草原の広がりが一枚の写真に収まります。日をさえぎるものが少ないので、帽子や日焼け止めがあると快適です。秋の朝晩は冷えるので、羽織れる1枚もかばんに入れておくと安心です。
火入れ(山焼き)で毎年よみがえる草原
この草原に毎年一面のススキが広がるのは、「火入れ(山焼き)」という手入れのおかげです。景観を守るため、箱根町は毎年春に枯れたススキを焼き払います。2026年は当初3月に予定され、天候の影響で延期を重ねたのち、4月8日に実施されました。
火入れのあと、春から夏にかけて新しい芽が育ち、秋には一面のススキが金色に染まります。つまり2026年の秋に見えるススキは、この春に焼かれた土から伸びたものです。火入れは例年春に行われるため、この秋の見頃には影響しません。
訪問前に知っておきたいこと
草原は入場無料で、営業時間の決まりもない常時開放の野外スポットです。特別な予約や手続きは要らないので、当日の空いた時間に立ち寄る計画も立てやすい場所です。
道路をはさんだ向かいには箱根湿生花園があり、あわせて立ち寄る人も多い場所です。箱根に前泊して朝いちばんの草原を狙うなら、宿の選び方は箱根のおすすめ温泉宿・ホテル8選にまとめています。

