日本の夏といえば、夜空に大きく開く花火。東京では7月から8月にかけて、隅田川(すみだがわ)をはじめとする大きな花火大会が次々と開かれ、浴衣(ゆかた)姿の人々が川沿いや河川敷に集まります。
打ち上げ数が1万発を超える大会も多く、迫力とロマンを同時に味わえるのが、東京の夏ならではの楽しみです。
この記事では、2026年の夏に旅行者でも楽しめる主要な6大会を、開催日の早い順にまとめました。各大会の日程・時間・打ち上げ数・最寄り駅・見どころに加え、無料観覧と有料席の違い、浴衣や持ち物、暑さ・混雑への備えまで、公式情報をもとに紹介します。
気になる大会があれば、ぜひ旅の計画に役立ててください。
※日程・時間・有料席の有無や料金は変更される場合があり、荒天で中止・順延になることもあります。多くの有料席は5〜6月のうちに申込が始まり、早い大会では完売します。お出かけ前に、必ず各大会の公式サイトで最新情報と交通規制をご確認ください。
2026年・東京の花火大会シーズン早わかり
東京の花火大会は、7月初旬から8月にかけてがピークです。2026年は、7月1日(水)の東京競馬場花火を皮切りに、7月25日(土)の隅田川、7月28日(火)の葛飾納涼、8月1日(土)の江戸川区・いたばし、8月8日(土)の神宮外苑と、週末を中心に大きな大会が続きます。
なお、かつて7月開催だった「足立の花火」は、近年は5月に前倒しされ、2026年は5月30日(土)に終了済みです。夏の旅行で花火を狙うなら、次の6大会が中心です。
① 東京競馬場花火 2026(7月1日)—夏の口火を切る、音楽×花火のショー

夏でいちばん早い大きな花火大会が、府中市のJRA東京競馬場で開かれる「東京競馬場花火」です。
2026年は7月1日(水)の開催で、17時開場、19時30分開演です。約14,000発の花火が音楽とシンクロして打ち上がる演出が見どころで、2026年は歌手・浜田省吾さんのソロデビュー50周年を記念したプログラムが予定されています。
会場に無料観覧席はなく、チケットの事前購入が必要です。最寄りは京王線「府中競馬正門前」駅から徒歩約2分。指定席を選べば座ってゆっくり鑑賞できるため、人混みでの立ち見が不安な人や小さな子ども連れにも向いています。
人気の席種は完売することもあるので、公式サイトで早めの確認を。
公式サイト:東京競馬場花火大会2026 公式ホームページ
② 隅田川花火大会 2026(7月25日)—東京を代表する、伝統の花火

東京の花火大会といえば、まず名前が挙がるのが「隅田川花火大会」。江戸時代の「両国の川開き」を起源とし、2026年は第49回として7月25日(土)に開かれます。浅草の下町を流れる隅田川を舞台に、第1会場(桜橋下流〜言問橋上流)と第2会場(駒形橋下流〜厩橋上流)の2か所で、合わせて約2万発が打ち上がります。打ち上げは第1会場が19時、第2会場が19時30分に始まり、20時30分終了予定です。
最寄りは東京メトロ・都営地下鉄・東武線の「浅草」駅で、第2会場へは都営浅草線「蔵前」駅からも徒歩約5分。東京スカイツリーを背景に眺められるのも魅力です。ただし2024年には約91万人が訪れる大混雑で、駅は花火終了後がピーク。無料の観覧エリアのほか有料観覧席もありますが、申込は5月開始で例年早々に完売します。浅草エリアの過ごし方は「ほおずき市」や「下町七夕まつり」の記事もどうぞ。
公式サイト:隅田川花火大会 公式ウェブサイト
③ 葛飾納涼花火大会 2026(7月28日)—間近で見上げる約2万発

「とにかく花火を近くで見たい」という人におすすめなのが、葛飾区の柴又(しばまた)・江戸川河川敷で開かれる「葛飾納涼花火大会」。観覧エリアと打ち上げ場所が近く、頭上に大きく広がる花火の迫力で知られています。2026年は7月28日(火)に第60回を迎え、約2万発の打ち上げに加えて、60回を記念したドローンショーも予定されています。打ち上げ時間は19時20分から20時30分まで。
最寄りは京成金町線「柴又」駅、またはJR・京成線の「金町」駅。映画『男はつらいよ』で知られる柴又帝釈天の門前町とあわせて、下町情緒を楽しめます。
公式サイト:令和8年度 第60回葛飾納涼花火大会の開催について
④ 江戸川区花火大会 2026(8月1日)—5秒間で1000発の大スケール

首都圏でも最大級の規模を誇るのが「江戸川区花火大会」。対岸の千葉県市川市側とあわせて、多くの来場者でにぎわう首都圏有数の大規模な大会です。2026年は8月1日(土)に第51回として開催、打ち上げは約14,000発、19時15分から20時20分まで。冒頭の「5秒間で1000発」を一気に打ち上げるオープニングが名物です。
会場は江戸川河川敷(都立篠崎公園先)で、最寄りは都営新宿線「篠崎」駅(徒歩約15分)。ただし篠崎駅は当日大変混雑するため、時間に余裕を持って向かいましょう。2,000円から26,000円までの有料観覧席が用意されており、ゆったり見たい人は早めの申込がおすすめです。
公式サイト:江戸川区花火大会
⑤ いたばし花火大会 2026(8月1日)—23区で唯一の「尺五寸玉」とナイアガラ

同じ8月1日(土)には、板橋区の荒川河川敷で「いたばし花火大会」も開かれます。最大の見どころは、東京23区でここだけで見られる巨大な「尺五寸玉(しゃくごすんだま)」(15号玉)。さらに、川面に沿って約300mにわたり流れ落ちる「ナイアガラの滝」も名物です。打ち上げは19時から20時30分まで、板橋側で約7,500発、対岸の戸田市(埼玉県)側と合わせると約15,000発にのぼります。
会場は無料観覧エリアと有料観覧エリアに分かれますが、2026年は会場レイアウトが大きく変わり、無料観覧エリアは荒川の上流側へ移動しました。無料エリアを利用するなら最寄りは都営三田線「高島平」駅で、JR埼京線「浮間舟渡(うきまふなど)」駅は有料席エリア側にあたります。無料で見たい人は事前に公式の会場マップを必ず確認しておくと安心です。隅田川や江戸川とは違う、大玉とナイアガラの迫力を味わいたい人におすすめです。
公式サイト:いたばし花火大会
⑥ 神宮外苑花火大会 2026(8月8日)—都心で楽しむ、花火とライブの競演

夏の締めくくりを彩るのが、明治神宮外苑で開かれる「神宮外苑花火大会」。2026年は8月8日(土)の開催で、打ち上げは19時30分から20時30分まで、約1万発が都心の夜空を染めます(荒天時は翌8月9日(日)に順延)。人気アーティストのライブと花火が一体になった構成が特徴で、神宮球場(16時開場)や秩父宮(ちちぶのみや)ラグビー場などの観覧会場から楽しめます。
全席が有料で、チケットの事前購入が必要です。最寄りはJR「千駄ヶ谷」「信濃町」、東京メトロ・都営大江戸線「青山一丁目」、都営大江戸線「国立競技場」など。都心からのアクセスがよく、花火とライブを一緒に楽しみたい人にぴったりです。
公式サイト:2026 神宮外苑花火大会 | 花火とアーティストの響宴!
無料で見る?有料席で見る?チケットの考え方
東京の花火大会は、大きく「無料で見られる大会」と「全席有料の大会」に分かれます。
隅田川・葛飾・江戸川・いたばしには無料の観覧エリアがありますが、当日は大変混雑し、良い場所は午後早くから埋まり始めます。一方、東京競馬場花火と神宮外苑花火大会は全席有料で、ゆったり座って鑑賞できます。
「無料でも人混みの中で雰囲気を楽しみたい」のか、「お金を払っても確実に座って見たい」のか——旅のスタイルに合わせて選ぶのがおすすめです。有料席は人気が高く、5〜6月のうちに申込・販売が始まって完売する大会も多いため、狙うなら早めの行動が肝心です。
浴衣・持ち物・暑さと混雑への備え
花火大会といえば浴衣(ゆかた)。夏祭りの装いとして、日本人も旅行者も気軽に楽しめます。歩きやすい履物を選び、慣れない下駄(げた)で長く歩くなら、ばんそうこうがあると安心です。荷物を増やしたくない場合は、現地でレンタルや購入をする方法もあります。
「あまり荷物を増やしたくない」「夏の東京に合う服が手元にない」という方には、旅行者向けの衣服レンタル「Laplace closet(ラプラスクローゼット)」も便利です。
全国のホテルフロントまで洋服が届き、チェックイン時に受け取ってチェックアウト時に返すだけ。洗濯もパッキングも不要なので、蒸し暑い夏でも身軽に過ごせます。
7月下旬から8月の東京は、夜でも蒸し暑い日が続きます。飲み物・うちわ・タオル・モバイルバッテリーは必携。河川敷では夕方以降に蚊が増えるので、虫よけスプレーがあると快適です(「日本で虫除けはどこで買う?」も参考に)。暑さ対策グッズの選び方や買える場所は「日本の夏の暑さ対策ガイド」で詳しく紹介しています。
混雑のピークは花火終了直後の駅です。慌てて移動せず、30〜40分ほど時間をずらすと、駅はかなり落ち着きます。トイレは早めにすませ、現金とICカード(Suica・PASMO)の両方があると、屋台の支払いや移動も安心です。
