東京で、夜に灯る紅葉を見たい。そう思って庭園を調べ始めると、手がかりが思ったより少ないことに気づきます。有名な庭園でも、紅葉を観賞できるのは昼のあいだだけというところが多いからです。
この記事では、毎年の夜間開園が定着している主要な4会場を、日程・料金・予約の要否だけに絞ってまとめます。
東京の紅葉そのものの見頃やスポット全体は、東京の紅葉2026 に別記事があります。この記事はその「夜版」として読んでください。
この記事で扱う4会場のうち、2026年に日程が確定しているのは小石川後楽園(11月13日〜24日)と六義園(11月25日〜12月6日)の2か所です。開催期間が重ならないので、両方を見ることもできます。
この記事で扱う4会場
都内には紅葉の名所がいくつもありますが、その紅葉を「夜」に観賞できる会場となると数は絞られます。この記事では下記の4会場を紹介します。
会場 | 2026年の期間 | 夜の時間帯 | 料金 | 予約 |
|---|---|---|---|---|
小石川後楽園 | 11/13〜11/24 | 18:00〜21:00 | 前売1,000円・当日1,200円 | 前売は10/1発売 |
六義園 | 11/25〜12/6 | 18:00〜20:30 | 前売1,000円・当日1,200円 | 前売の発売日は未発表 |
昭和記念公園 | 2026年は未発表 | — | — | — |
高幡不動尊 | 2026年は未発表 | — | 無料(2025年実績) | 不要 |
小石川後楽園|深山光葉を楽しむ

小石川後楽園(文京区)の夜間特別開園は、2026年は11月13日から24日までです。催しの正式な名称は「深山光葉(しんざんこうよう)を楽しむ」で、紅葉ではなく「光葉」と書きます。時間は18時から21時までで、最終入園は20時です。日中の公開を17時でいったん終え、18時から開け直します。
西門から入園し、東門から退園する一方通行の運用です。入口と出口が違うので、荷物を預けたり待ち合わせたりする場合は気をつけてください。
ライトアップされるのは一つ松・蓬莱島・唐門・雪吊りで、築地塀と円月橋の2か所ではプロジェクションマッピングが行われます。
行く前に一つ知っておいてください。後楽園の紅葉でよく知られる通天橋と大堰川は、2026年は工事中で見ることができません。 築地塀のプロジェクションマッピングでは、その通天橋と大堰川の紅葉も映像で見せます。
キッチンカーや提灯の販売、びいどろ茶屋の限定和菓子セット「月夜の錦」もあります。提灯とびいどろ茶屋は現金のみで、キッチンカーは店によって支払い方法が違います。びいどろ茶屋のラストオーダーは20時です。
料金は前売1,000円・当日1,200円、障害者手帳をお持ちの方と介護者1名は500円、小学生以下は無料です。前売券は10月1日の10時から発売され、11月12日の23時59分まで買えます。販売はセブンチケット・KKday・アソビュー!の3つです。
前売の期間を過ぎても、当日券はオンラインで買えます。販売は11月13日の0時から11月24日の19時30分までです。西門の窓口でも各日18時から20時まで、現金のみ・限定枚数で販売されます。
確実に入りたい日が決まっているなら、前売券を取っておくほうが安全です。
六義園|庭紅葉の夜間特別観賞

六義園(りくぎえん・文京区)の夜間特別観賞は、2026年は11月25日から12月6日までです。時間は18時から20時30分までで、最終入園は19時30分です。池をぐるりと囲む紅葉が水面に映り込みます。
後楽園と同じく、日中の17時にいったん閉園し、18時から再開園します。18時以降は夜間特別観賞券を持つ人だけが入場でき、通常の入園料では入場できません。
料金は前売1,000円・当日1,200円、障害者手帳をお持ちの方は500円、小学生以下は無料です。当日券はオンラインと正門の窓口(現金のみ)で扱います。1日に売られる数は前売と当日を合わせて上限があるため、当日券は売り切れることがあります。オンラインで買うと優先レーンから入場できます。
ただし前売券の発売開始日と販売サイトは、2026年9月18日の時点でまだ発表されていません。後楽園が10月1日発売なので、六義園も10月に入ったら公式のお知らせを確認してください。
2026年は、土蔵の壁面と竹林の2か所でプロジェクションマッピングが行われます。竹林での実施は2026年からの新しい試みです。詳しい行き方とチケットは 六義園の紅葉ライトアップ2026 にまとめています。
アクセスはJR山手線・東京メトロ南北線「駒込」駅から徒歩7分、都営三田線「千石」駅からは徒歩10分です。
昭和記念公園|2026年の日程は未発表

立川市の国営昭和記念公園では、イチョウ並木の黄葉と日本庭園の紅葉を夜に散歩しながら観賞できます。2025年は10月30日から11月30日まで「黄葉・紅葉まつり&秋の夜散歩」が開かれ、ライトアップは16時30分から20時30分でした。
ただし2026年の日程は、9月18日の時点で発表されていません。公園の発表はコスモスまつり(9月12日〜10月25日)までで、11月以降のイベントはまだ出ていません。
2025年の料金は二段階でした。入園料が大人450円、これとは別に日本庭園の夜間観賞券が必要で、オンラインの前売が1,200円、当日の窓口が1,300円でした。
この記事で扱う4会場のなかで、雨の日の扱いを明記しているのはこの公園だけです。2025年は雨天でもライトアップを行い、雨天を理由とした払い戻しはしないと告知されていました。ただし荒天や天災で公園の運営が難しいと判断された場合は、払い戻しの対象でした。
高幡不動尊|灯るのは限られた夜だけ

日野市の高幡不動尊金剛寺は、参道のもみじと夜に灯る五重塔で知られます。注意したいのは、灯りがともるのがもみじまつりの期間中でもごく限られた日だけという点です。2025年は、まつりが11月18日から30日まで開かれたなかで、夜に灯ったのは11月22日と23日でした。
この2日に行われたのは、別々の2つの行事です。五重塔に灯をともす萬燈会は寺の法要で、参道に灯篭を並べるたかはたもみじ灯路は参道周辺の商店街を中心に行われる催しです。主催が違い、日付がたまたま重なっている、という関係です。
しかも寺の年中行事には、萬燈会は11月23日と1日だけ書かれています。毎年2日間になるとは限らず、過去には23日のみとされた年もありました。2026年の日程は未発表なので、寺の公式サイトと日野市観光協会の案内で日にちを合わせてから出かけてください。
4会場のほかの選択肢
上の4会場は規模が大きく、情報も追いやすい相手です。ただし夜に紅葉を見られる場所がこれだけ、というわけではありません。区や市が主催する小さな催しもあるので、名前だけ挙げておきます。
- 飛鳥山公園 旧渋沢庭園(北区)2025年は11月29日から12月7日まで、日没から21時(最終入場20時30分)、無料
- 芝公園 もみじ谷(都立・港区)「もみじ谷の滝あかり」として、2025年は12月6日から25日まで、16時30分から21時、無料
- 目白庭園(豊島区立)「TERASU」の名で、2025年は11月22日から12月7日まで、17時30分から21時(最終入園20時30分)、入園料300円
この3か所とも、2026年の日程は9月18日の時点で発表されていません。飛鳥山と芝公園は無料なので、有料の庭園と日程が合わない年でも選びやすい相手です。
なお新宿御苑は、2019年と2023年に紅葉のライトアップを行った実績があります。2026年の秋に行うかどうかは、環境省からも国民公園協会からも発表されていません。
夜に出かける前の確認ポイント
夜はぐっと冷えます。11月中旬から12月の東京の夜は日中よりかなり寒くなるので、上着を1枚多めに用意してください。服装は 秋の日本の服装 も参考になります。
雨や荒天のときの扱いは、会場ごとに違います。小石川後楽園と六義園の2026年の告知には記載がないので、雨の予報の日は公式の案内を確認してから出かけてください。三脚などの撮影ルールも会場によって異なります。
なお都立の9庭園では、10月10日から12月6日まで「紅葉めぐりスタンプラリー」が行われます。参加費は各庭園の入園料だけで、小石川後楽園と六義園もその対象です。

