秋の日本の服装2026|紅葉シーズンの気温と重ね着を地域・標高別に

Mby Mori
11月の京都、セーターに薄手のジャケットとマフラーで紅葉の寺を歩く旅行者
広告

秋は日本を旅するのにいちばんいい季節のひとつですが、一つのスーツケースでこれほど大きな気温差に備える季節も、ほかにありません。京都では、昼はセーター一枚で庭園を散策できても、日が落ちるころにはマフラーがほしくなります。山に上がる、あるいは北の北海道へ向かえば、そこはもう冬です。

先に結論を書いておくと、秋の日本は「重ね着」の季節です。日中の街なかは過ごしやすい一方(最高気温は10月で22℃前後、11月で17℃前後)、朝晩と標高の高い場所は冷えます。厚手のコート一枚で通すより、日中の暖かさに合わせて足し引きできる服を持っていくほうが失敗しません。

この記事では、気象庁の平年値をもとに、地域と標高でどれだけ違うかを整理しました。行き先ごとに、どのくらいの防寒が必要かの目安になります。夏の服装ガイド全国の紅葉見頃カレンダー とあわせて読んでください。

10月は薄い重ね着、11月はしっかりしたジャケット、標高1,000mを超えれば街より一足先の冬。


地域別・秋の平年気温

持ち物を決めるのは、日中の最高気温と早朝の最低気温です。秋はこの差が大きく、だからこそ厚い一枚より重ね着が向きます。以下は気象庁の平年値(1991〜2020年)です。

都市

10月(最高/最低)

11月(最高/最低)

東京

22.0℃/14.8℃

16.7℃/8.8℃

京都

23.4℃/14.4℃

17.3℃/8.4℃

富山(立山の玄関口)

21.6℃/13.1℃

15.7℃/7.3℃

小田原(箱根の麓)

22.2℃/14.1℃

17.4℃/8.3℃

旭川(大雪山の玄関口)

14.9℃/4.4℃

6.2℃/−1.5℃

この表は、月ごとの支度の目安になります。10月の東京や京都では、まだ穏やかな秋が続きます。シャツに薄手のセーターやカーディガンを重ねれば、一日を快適に過ごすことができます。11月に入ると同じ街でも朝の最低が8℃前後まで下がるので、きちんとしたジャケットと、首元を温めるものがほしくなります。

北海道は本州より丸一か月早く、旭川は11月の朝にはもう氷点下近くまで冷えます。大阪・広島・福岡といった西日本の都市は、東京や京都に近い気温です。ぐっと暖かいのは南の沖縄くらいで、そこでは秋の重ね着はほとんど必要ありません。

見落とされがちなのが、朝と昼の寒暖差です。京都の11月は平年で最高17.3℃に対し最低8.4℃と、一日の寒暖差が約9℃もあります。早朝に静かな寺を訪ねる人や、夜遅くまで出歩く人は、最高気温ではなく最低気温に合わせて着るのが安全です。


秋の基本は「重ね着」

秋は、厚い一枚で決める季節ではありません。日が高くなるにつれて暖かくなり、日が暮れると冷えます。その変化に合わせて足し引きできる、薄手の三枚が基本です。土台になるインナー(シャツか長袖)、中間の一枚(セーター・フリース・カーディガン)、そして日が差せばバッグに畳んで収納できる、風を通しにくいアウターです。

厚みそのものより、風を通さず持ち運びやすいジャケットが役に立ちます。日本の秋の日中は、風がなく日が差せば暖かく、日陰や風の中、日が落ちてからは急に冷えます。薄いダウンや、コンパクトに収納できるシェルのほうが、かさばるコートを一日中持ち歩くより、この寒暖差に向いています。

一枚足りなければ、現地で手ごろに買い足すことができます。ユニクロやGUなら、軽いダウンやフリース、ヒートテックのインナーが、たいていの街で安く手に入ります。どれも、地元の人が秋によく着ている定番です。


高地・北日本は一足先の冬

行き先に山や北海道が入るなら、秋物ではなく、しっかりした冬の一枚を持っていってください。標高が高い場所や北の地域には、暦よりも一足先に冬の寒さが訪れます。目安として、標高が100m上がるごとに気温はおよそ0.6℃下がるとされ、山の展望台は麓の街より10℃以上低いこともあります。

いちばん分かりやすいのが 立山黒部アルペンルート です。室堂(標高2,450m)の午前9時の気温は、富山県の観光公式データで10月下旬におよそ3.7℃です。運営会社も、10月にはもう雪がちらつくことがあると案内しています。

紅葉の時期でも、厚手のウールの長袖シャツ・フリース・ウィンドブレーカーがすすめられています。秋の街から出かける「冬の日帰り」と考えてください。

北海道の高地は、冬がさらに早く訪れます。大雪山・旭岳 の初冠雪は平年で9月25日ごろと、ちょうど紅葉が見頃を迎える時期にあたります。大雪山・旭岳は、日本でいちばん早く紅葉する山です。

奥日光や箱根の高い場所は、そこまでではないものの東京よりはっきり冷えるので、高い展望台を予定に入れるなら手袋と暖かい帽子を持ってください。街なかの見頃は 京都東京 の紅葉ガイドがスポットごとにまとめています。


秋の入りの雨と台風

9月から10月は、折りたたみ傘をバッグに入れておきましょう。秋の初めは台風のシーズンと重なります。気象庁の平年値では、台風の上陸がいちばん多いのは9月(年に約1回)で、10月にも接近することがあります。

台風は大雨やフライトの遅れ、計画運休につながるので、秋の早い時期の日程は少し余裕をもって組んでおくと安心です。

日常のにわか雨には、そのつどビニール傘を買い足すより、コンパクトな折りたたみ傘が一本あるほうが身軽です。先に挙げた、コンパクトに収納できるジャケットは、そのまま雨よけにもなります。


靴・寺社・食事のTPO

靴は、長い距離を歩いても疲れにくいものを持っていってください。秋は観光の最盛期で、思っている以上に歩きます。駅の長い乗り換え、寺社の参道、丘の紅葉の道と、歩く場面は次々に出てきます。履き慣れたスニーカーや歩きやすい靴が、新品よりずっと頼りになります。

寺社では靴を脱いで上がる場所も多いので、清潔な靴下も用意しておくと安心です。

寺社に厳しい服装規定はほとんどありませんが、参拝の場では肩や膝が大きく出た服は控えるのが礼儀です。高級寿司店や懐石、ホテルのレストランでは、短パンやサンダルは避け、襟付きのシャツやきれいめのワンピースを一枚持っておくと、少し改まった食事の席でも困りません。


持参・現地購入・レンタルの選び方

秋の幅広い気温に備える方法は三つあり、どれがいいかは荷物をどれだけ持ちたいかで決まります。かさばる防寒着はスーツケースをすぐ圧迫します。とくに寒い山の日が旅程に一日だけ、という場合はなおさらです。

方法

費用の目安

向いている人

家から持参

無料。ただし荷物がかさむ

気候の変わらない旅程

日本で買う(ユニクロ・GU)

1枚1,500円ほどから

帰国後も使う一枚を足す

借りる(Laplace closet)

1日400円〜+配送・返送800円

寒い一日だけ/手ぶらで旅する

Laplace closet(ラプラスクローゼット)は訪日旅行者向けの衣類レンタルサービスです。服はチェックイン時にホテルのフロントで受け取り、チェックアウト時に返却します。クリーニングは料金に含まれます。料金は1日400円から、配送・返送は一律800円で、会員登録は無料。事前予約制で、一部の離島を除く全国に配送します。

山の一日のためだけに冬用コートを機内持ち込みに詰めたくないときや、2週間の旅で防寒着を持ち歩きたくないときに向きます。旅全体を身軽に楽しみたい人は、東京の荷物預けガイド に日中の荷物の預け先をまとめています。


秋の持ち物チェックリスト

街と山を回る秋の旅に、あると助かるものをまとめます。

  • 土台のインナーと、セーターかフリース(毎日いちばん着る二枚)
  • 風と雨を防ぐ、コンパクトなジャケット
  • マフラー。山へ向かうなら手袋と暖かい帽子も
  • 台風シーズンのにわか雨に、折りたたみ傘
  • 履き慣れた歩きやすい靴と、清潔な靴下
  • 寺社やよそ行きの食事に、きれいめの服を一枚
  • 立山や大雪山など高い場所が旅程にある場合だけ、厚手の防寒着

重ね着さえ間違えなければ、秋は日本を旅するのにこの上ない季節です。歩くのに気持ちのいい昼、澄んだ涼しい空気、そして全国でいちばんの紅葉。迷ったら、朝は9℃、昼は20℃と思って支度し、あとは重ね着に任せましょう。

シェア
広告
For Sponsors
イベント主催者・自治体・事業者の皆様へ

イベント・スポット・サービスの掲載を承っています。日本語・英語の2記事を同時公開し、国内の読者にも訪日前の読者にも届きます。

掲載のご案内はこちら →

関連記事

Read Next
メール配信

日本の“今”を、メールでも。

Glos Travel の新着記事をメールでお届けします。季節のイベント、新しいスポット、寄り道する価値のある発見を。配信停止はいつでもワンクリックで。

登録した時点でプライバシーポリシーに同意いただいたものとみなします。

広告