旅の途中で「夏の暑さに扇子が欲しくなった」「お土産をあと5人分そろえたい」「スーツケースの中身を整理したい」と思ったとき、日本でいちばん頼りになるのが100円ショップです。
基本は1点100円(税込110円)です。それでいて品質は値段以上で、文房具から食器、旅行グッズまで、日常に必要なものはほぼ何でもそろいます。
この記事では、日本の100円ショップ大手3チェーン(ダイソー・セリア・キャンドゥ)の違い、旅行者向けの定番商品、そして「免税は使えるのか」という疑問まで、各社の公式情報をもとに整理します。
免税を使ったまとめ買いは「ドン・キホーテ免税ガイド」で別途解説しています。
100円ショップの基本と価格の仕組み
100円ショップの値段の仕組みはシンプルです。100円の商品は、会計時に消費税10%が加わって1点110円になります(食品は税率8%で108円)。
ひとつ注意したいのは、すべての商品が100円ではないことです。特にダイソーには、200円・300円・500円(いずれも税抜)の商品もあります。値札には価格がはっきり書かれているので、カゴに入れる前に確認しておくと、レジで戸惑わずに済みます。
大手3チェーンの違いを30秒で
チェーン | 国内店舗数 | こんな人に向いています |
|---|---|---|
ダイソー | 3,955店(2026年2月末) | 品ぞろえ重視。1軒で全部そろえたい |
セリア | 2,134店(2026年6月時点) | デザイン重視。雑貨や食器をゆっくり選びたい |
キャンドゥ | 1,355店(2026年2月末) | 街なかでさっと買い足したい |
店舗数はいずれも各社公式サイトの掲載値です。どれか1軒だけ行くなら、私はダイソーの大型店をおすすめします。
ダイソー:国内最大手。品ぞろえで選ぶならここ

ダイソー(DAISO)は国内最大の100円ショップチェーンで、世界26の国と地域に店舗を展開しています。運営する大創産業には「Standard Products」「THREEPPY」という姉妹ブランドもあり、3ブランド合計の店舗数は2026年6月に国内外で6,000店を突破しました。旅行中に地図アプリで「ダイソー」と検索すれば、たいていの街で見つかります。
お土産のまとめ買いには大型店が向いています。東京で観光のついでに立ち寄りやすいのは、竹下通りのDAISO原宿店(ビレッジ107の2階、9:30〜21:00)と、銀座のマロニエゲート銀座2の6階にある店舗(11:00〜21:00)です。
特に銀座は、ダイソーが「グローバル旗艦店」と位置づける店舗です。同じ6階に、価格帯が一段上の姉妹ブランド「Standard Products」(300円・税込330円中心)と、「大人可愛い」がコンセプトの雑貨ブランド「THREEPPY」が並び、3ブランドを一度に見比べられます。個人的には、木目や無地を基調にしたStandard Productsの日用品は、シンプルな生活雑貨が好きな人にこそ見てほしいブランドです。
セリア:「100円」にこだわるデザイン重視の店

セリアは「100円ショップのSeria」を掲げるとおり、100円(税込110円)の商品を中心にしたチェーンです。全国に2,134店舗あります(2026年6月時点)。
派手さはありませんが、モノトーンや木目調など落ち着いたデザインの食器・収納用品・文房具が多く、「100円に見えないもの」を探す楽しさがあります。ばらまき用ではなく、自分用に長く使える雑貨を1つ選ぶなら、セリアが向いています。
キャンドゥ:買い物のついでに寄れる「街の100円ショップ」

キャンドゥは全国に1,355店舗(2026年2月末)を展開するチェーンで、2022年にイオングループに加わりました。駅ビルやショッピングセンターの中など、買い物のついでに立ち寄りやすい場所にあります。観光の予定を崩さずに、消耗品や小物をさっと補充したいときに便利です。
旅行者向けの定番商品
100円ショップはお土産選びにも向いています。ダイソーの公式ネットストアで扱いが確認できる定番から、旅先で使いやすいものを挙げます。
和柄の手ぬぐい:寿司柄(綿100%・90cm×33cm)や市松柄など。薄くて軽く、スーツケースの隙間に収まるうえ、瓶や小物を包む布としても使えるので、配る相手を選びません。
扇子・うちわ:夏の街歩きでそのまま使えます。刺繍入りの扇子袋と組み合わせれば、お土産としての見栄えも十分です。
トラベル圧縮バッグ・収納ケース:増えた荷物を小さくまとめられるので、帰りの荷造りで役立ちます。
文房具・食器:箸や小皿、ノートやペンは、自宅用にもお土産用にも選びやすい品です。
セリアやキャンドゥにも同じような定番はそろっています。デザインで選ぶならセリア、移動中の買い足しならキャンドゥ、という使い分けが便利です。
100円ショップで免税は使えるのか
先に結論を書きます。100円ショップの買い物では、免税はほぼ使えないと考えておいてください。
日本の免税には「同じ店で同じ日に税抜5,000円以上」という下限があります。100円(税抜)の商品なら50点買って、ようやく届く金額です。そもそも大手3チェーンの公式サイトには免税対応のまとまった案内がなく、対応の有無は店舗ごとに異なります。免税を前提にまとめ買いをするなら、ドン・キホーテやドラッグストアが向いています。
なお、日本の免税制度は2026年11月1日から、店頭でいったん税込価格を支払い、出国時の税関確認後に消費税分が返金される「リファンド方式」に変わります。買い物の時期が11月以降なら、税込で支払う前提で予算を考えておくと安心です。
支払い方法と営業時間
都心の店舗はキャッシュレスに広く対応しています。たとえばダイソーの原宿店と銀座店は、クレジットカード・電子マネー・PayPayなどの主要なQR決済に対応していることが公式の店舗ページで確認できます。ただし対応する決済手段は店舗ごとに異なるため、小さな店舗では現金も用意しておくと安心です。日本での支払い全般は「日本の支払い方法 完全ガイド」にまとめています。
レジ袋は有料です。日本では2020年7月から、小売店のプラスチック製レジ袋が原則有料になりました。折りたたみのエコバッグを1つ持ち歩くと、100円ショップに限らず旅行中ずっと役立ちます。
営業時間は店舗によって異なります。前述の2店でも原宿店は9:30〜21:00、銀座店は11:00〜21:00と差があり、商業施設内の店舗は施設の営業時間に準じます。閉店間際に駆け込むより、観光の合間の日中に立ち寄る方が確実です。
迷ったら、まず銀座へ
銀座のマロニエゲート銀座2に行けば、ダイソー・Standard Products・THREEPPYを一度に見比べられます。1時間あれば、定番の110円商品から一段上の価格帯の雑貨まで、日本の100円ショップの広がりをまとめて見渡せます。

