立山黒部アルペンルートへ東京から向かうときは、まず「富山側」と「長野側」のどちらから入るかを決めます。ルートは6つの乗り物を乗り継いで山を越える一本道で、車では通り抜けができません。そのため東京からは、北陸新幹線で富山か長野まで行き、そこから鉄道かバスで入口の駅へ向かうのが基本です。
ひとつ先に押さえておきたいのが、開通期間です。アルペンルートが営業するのは、2026年は4月15日から11月30日までです。冬の間は通り抜けができないので、旅行の日程はこの期間の中で組んでください。
紅葉の見頃・きっぷ・服装は、立山黒部アルペンルートの紅葉2026にまとめています。
料金を抑えるなら長野側(東京から約12,750円)、乗り継ぎが鉄道だけで確実なのは富山側(約14,600円)です。所要はどちらも入口の駅まで3時間半ほどで大きくは変わりません。反対側へ通り抜けるなら、荷物は預けて身軽にしておくのがおすすめです。
2つのルートを東京からの新幹線と乗り継ぎで並べると、次のようになります(運賃は大人・通常期)。
ルート | 東京から(新幹線・指定席) | 乗り継ぎ | 入口の駅 | 東京→入口の合計 |
|---|---|---|---|---|
富山側 | 富山まで約2時間・13,180円 | 富山地鉄で立山駅(1,420円・約1時間10分) | 立山駅 | 約14,600円・3時間半 |
長野側 | 長野まで約1時間20分・8,450円 | アルピコ特急バスで扇沢(4,300円・約1時間35分〜) | 扇沢 | 約12,750円・3時間半 |
この合計は東京から入口の駅までの目安です。ルート本体(6つの乗り物)の通り抜けは別料金で、片道6〜7時間かかります。
富山側|東京から立山駅へ

富山側は、乗り継ぎが鉄道だけで分かりやすいのが利点です。満席で乗車できないという心配もありません。北陸新幹線「かがやき」で東京から富山まで、約2時間です。
運賃は乗車券と指定席特急券を合わせて大人13,180円です(2026年3月14日の改定後・通常期の指定席)。特急料金は時期によって変わり、繁忙期は200円高く、最繁忙期は400円高く、閑散期は200円安くなります(この季節変動は長野側の東京〜長野も同じです)。かがやきは全車指定席で、自由席を使うなら「はくたか」です。
富山からは、富山地方鉄道に乗り換えて立山駅へ向かいます。電鉄富山駅から立山駅までは、普通列車で1,420円・約1時間10分です。特急に乗ると、これに特急料金600円が加わり、所要は約1時間です。
立山駅がアルペンルートの起点で、ここから立山ケーブルカーに乗って室堂方面へ上がっていきます。
長野側|東京から扇沢へ

長野側から入るなら、まず北陸新幹線で東京から長野まで、約1時間20分です。運賃は乗車券と指定席特急券を合わせて大人8,450円です(同じく2026年3月14日改定後・通常期の指定席)。
長野からは、アルピコ交通の特急バスで扇沢へ向かいます。長野駅東口から扇沢まで大人4,300円、所要は直行便でおよそ1時間35分、各停の便だと2時間15分ほどです。運行は2026年も4月15日から11月30日までです。
このバスは予約制ではなく自由席の定員制なので、満席のときは乗車できません。紅葉の週末など混みそうな日は、時間に余裕を持って早めのバスで向かってください。
扇沢からは、関電トンネル電気バスに乗って黒部ダムへ入ります。
車での行き方と通り抜けの注意点
車で行く場合も、通り抜けはできません。マイカーで入ることができるのは、富山県側は立山駅まで、長野県側は扇沢までです。立山駅と扇沢はルートの反対側にあるため、片方に車を停めて反対側へ抜けると、公共交通機関で車を取りに戻ることになります。
そのため車で通り抜けたい人向けに、専属のドライバーが迂回路で反対側の駅まで車を運ぶ「マイカー回送サービス」があります。事前予約が必要で、料金は車種で変わるので、利用するなら回送業者へ直接問い合わせてください。
駐車場は、立山駅側が約900台で無料、扇沢側は無料と有料を合わせて約700台です。日帰りで同じ側に戻る往復なら、入口の駅の駐車場に車を停めておくのがいちばん簡単です。
荷物と所要時間の注意
通り抜けでいちばん見落としやすいのが荷物です。立山駅から扇沢へ、荷物を反対側の駅へ送ることはできません。 公式の手荷物回送は「駅と宿泊施設の間」だけで、取り扱いも2026年は4月15日から11月8日までと、ルートの営業期間より早く終わります。
一方で、立山駅から扇沢までの通り抜けは、昼食を含めて片道6〜7時間かかり、その間に6つの乗り物を乗り継ぎます。大きな荷物を抱えたままでは大変なので、通り抜けるなら荷物はコインロッカーか宿に預けて身軽にしておくと快適です。
行きと帰りで別の駅に出る通り抜けは、ルート全体の景色を楽しむことができますが、荷物の預け方や車の回収にひと手間かかります。どちら向きでも通り抜けできますが、ここでは立山駅から入って扇沢へ抜ける前提で説明します。長野側の扇沢へ抜けたあとは、同じアルピコ交通のバスで長野へ戻るか、路線バスで信濃大町へ出て(大人1,850円)JRに乗り継ぎます。荷物が多い日や車で来た日は、同じ駅に戻る往復のほうが手間が少なく分かりやすい、と考えておくと失敗しません。
