東京の夏は、にぎやかに始まります。7月に入ると、提灯(ちょうちん)の灯る神社のお祭り、何十万人もが集まる川沿いの花火大会、そして知る人ぞ知る小さな季節の行事が、街のあちこちで続きます。6月の蛍(ほたる)の夜が過ぎると、一年でいちばん濃い季節がやってきます。蛍を見に足を運んだ方は、ひと足早く夏の始まりを味わったはずです(詳しくは東京で蛍を観る5つの場所で)。
この記事は、詳しい解説ではなく「カレンダー」です。7月から8月に何がいつあるのかを日付順にまとめ、気になった行事は、それぞれの詳しい記事へご案内します。夏を代表するお祭りのいくつかは、東京ではなく京都や大阪で開かれます。一覧では場所の欄に京都・大阪と記したので、旅の途中で訪ねやすいものを選んでください。日程や開催の有無は変わることがあり、花火は雨で中止になる場合もあります。予定を組む前に、必ず各公式サイトで最新の情報をご確認ください。
一目でわかる:2026年の夏イベント一覧
日付(2026年) | イベント | 場所 |
7月9日〜10日 | ほおずき市(四万六千日) | 浅草・浅草寺 |
7月13日〜16日 | みたままつり | 靖国神社 |
7月17日・24日 | 祇園祭(山鉾巡行) | 京都 |
7月17日〜21日 | 川崎大師 風鈴市 | 川崎 |
7月24日〜25日 | 天神祭(+奉納花火) | 大阪 |
7月25日 | 隅田川花火大会 | 浅草・墨田 |
7月26日 | 土用の丑の日 | 全国 |
8月1日 | 江戸川区・いたばし花火大会 | 江戸川・板橋 |
8月8日 | 神宮外苑花火大会 | 青山 |
8月13日〜16日 | お盆 | 全国 |
8月14日〜16日 | 座間のひまわりまつり | 座間(神奈川) |
8月29日〜30日 | 高円寺阿波おどり(29・30)・浅草サンバ(29) | 高円寺・浅草 |
7月中旬:靖国の御神燈と、京都の山鉾巡行

中旬になると、大きなお祭りの第一陣がやってきます。靖国神社のみたままつり2026(7月13日〜16日)では、参道に約3万の御神燈(ごしんとう)がともります。東京の夏で、もっとも写真映えする夜のひとつです。
同じ頃、京都では日本でもっとも名高いお祭りが開かれます。祇園祭2026 完全ガイドは7月のひと月を通して続きますが、見どころは2度の山鉾巡行です。前祭が7月17日、後祭が7月24日です。関西まで足をのばす旅なら、日程を合わせる価値があります。
東京の近くでは、川崎大師 風鈴市2026(7月17日〜21日)が開かれ、境内には全国から集まった800種類を超える風鈴が並びます。都心から少し離れて過ごす、のんびりとした半日にちょうどよい行事です。
7月下旬:大阪の川祭りと、東京最大の花火

7月最後の週が、夏のピークです。大阪では天神祭2026 完全ガイドが7月25日の本宮に向けて盛り上がり、船の行列と川面に上がる花火が重なります。日本三大祭のひとつです。
同じ夜、東京でも代表格の花火が上がります。隅田川花火大会2026完全ガイド(7月25日)では、下町の川の上に約2万発が打ち上がり、東京スカイツリーを背景に夜空を彩ります。ここで一つ注意があります。天神祭と隅田川花火は、どちらも7月25日(土)に重なるため、東京と大阪、どちらかを選ぶことになります。そして翌7月26日は土用の丑の日2026です。真夏にうなぎを食べて、夏を乗り切る日です。
8月上旬:花火シーズンの本番

8月は、週末ごとの花火で始まります。8月1日には、大きな花火大会が同じ晩に2つ開かれます。冒頭の5秒間で1000発を打ち上げる江戸川区花火大会と、荒川の巨大な尺五寸玉(しゃくごすんだま)と約300mの「ナイアガラの滝」で知られるいたばし花火大会です。
東京の大きな花火の締めくくりは、8月8日の神宮外苑花火大会2026完全ガイドです。都心のど真ん中で約1万発が上がり、アーティストのライブと合わせて鑑賞できる構成になっています。席はほぼすべて有料の指定席なので、座ってゆっくり花火を楽しみたい方に向いています。各大会の日程や、無料席と有料席の違いは、東京の花火大会2026にまとめています。
8月中旬:お盆と、ひまわり畑

8月中旬はお盆です(多くの地域で8月13日〜16日)。ご先祖を迎え、家族が帰省する時期で、詳しくはお盆2026はいつ?でまとめています。夏でいちばん交通が混む週なので、新幹線は早めに予約しておきましょう。小さなお店は、休むこともあります。
ひまわりも見頃です。東京から日帰りできる範囲では、座間のひまわりまつり(8月14日〜16日)が河川敷を約55万本のひまわりで彩ります。ほかの日帰り候補は、東京近郊のひまわり畑2026で紹介しています。
8月下旬:街に踊りがあふれる

夏は、踊って締めくくります。8月最後の週末には、高円寺阿波おどり(8月29日〜30日)が高円寺の街を東京最大級の連(れん)の踊りでにぎわせ、同じ8月29日には浅草サンバカーニバルが、羽根と太鼓の音を下町に響かせます。どちらも、夏の終わりの一夜にふさわしい行事です。
夏のあいだ、ずっと:かき氷、山、そしてお祭り

夏の楽しみは、日付が決まった行事だけではありません。日本のかき氷ガイド2026では、本物の果実シロップをかけた、ふわふわのかき氷のメニューの読み方を紹介しています。かき氷そのもののお祭りは、六本木ヒルズ かき氷2026で案内しています。
富士山の登山シーズンも始まっています。吉田ルートは7月1日に山開きし、入山料と夜間のゲート閉鎖が設けられています。詳しくは富士登山2026 完全ガイドで。
夏祭り全体の楽しみ方、屋台の回り方、服装、見物のマナーは、日本の夏祭りガイド2026からどうぞ。
出かける前に:暑さ・混雑・現金・浴衣
東京の夏は本当に蒸し暑く、日が暮れても暑さが残ります。水分、うちわ、タオル、モバイルバッテリーを持ち、暑さへの備えは日本の夏の暑さ対策ガイドを読んでおくと安心です。折りたたみ傘は、急な夕立にも、日差しよけにもなります。
祭りの夜を気持ちよく過ごすために、あと2つお伝えします。屋台の多くは現金のみなので、小銭と小額紙幣を用意しておきましょう。足りなくなったら、日本で現金を引き出す方法2026が役に立ちます。そして、混雑は相当なものです。いちばんの山場は花火が終わった直後の駅なので、30〜40分ほど時間をずらし、ホームがすくのを待つと楽になります。浴衣で出かければ、どの夜もいっそう心に残ります。借り方・買い方は、夏の浴衣ガイド2026で。
